福士蒼汰らが「アイのない恋人たち」撮影現場のエピソードを披露。“愛しているもの”も告白!

テレビ朝日系で1月21日にスタートする連続ドラマ「「アイのない恋人たち」(日曜午後10:00=ABCテレビ制作)の制作発表記者会見が行われ、主演の福士蒼汰をはじめ、共演の岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希が登壇した。

「アイのない恋人たち」は、2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低い訳ありの男女7人が織り成す愛の物語を、脚本家・遊川和彦氏が手掛けるオリジナル作品。「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」と、“アイが欠けている”登場人物が人を愛することで生まれ変わり、新しいステージへ進んでいくラブストーリーだ。

作品の見どころについて、女性とは3回会ったら連絡を絶つと決めている“愛のない男”・久米真和を演じる福士は「登場人物であるアラサーの男女7人全員が、個性的なキャラクターであるということが、まず見どころの一つになるのかなと思いますね。恋愛をはじめ、さまざまなことでちょっとこじらせている男女7人が、恋愛を通してどう人間的に成長していくかというような話になっています」とアピール。続けて、「これからアラサーを迎える人や今、アラサーの人、そしてアラサーを経験したことがある方、みんなにちょっと突き刺さる部分があるんじゃないかと思うので、楽しみにしていてください」と魅力を力強く語った。

ヒロインでもあり、ブックカフェを経営しながらも結婚を諦めて1人で生きていくと決めた女性・今村絵里加に扮(ふん)する岡崎は、福士の話に大きくうなずきながら「ラブストーリーだけじゃなくて、一つの枠に収まりきらないドラマだなと思いました。どんどんいろいろな人と関わって成長していく姿が見えますし、その姿からまた勇気をもらえたり、いろいろな感情になるので、そういうところも見ていただきたいです」とコメント。

さまざまな“アイ”がないという人物たちによって描かれる作品ということで、その中の「愛」にちなみ、「撮影現場での愛されキャラは?」と聞かれると、真和の高校の同級生で、自分がない男性・淵上多聞役を務める本郷から「どう考えても前田くんじゃないかなと」の名前が挙がると、運命の女性と出会えると夢見て、すぐほてはふられる見る目がない郷雄馬役の前田は「そうなんですか!? 蒼汰じゃないの!?」と驚いた様子。「現場の雰囲気はすごくいいんですけど、だいたい話題の中心に名前が上がるのは前田くん。女性陣が『今日控室で歌が聞こえてきた』と話していたんです。前田くんが自分の控室で、みんなの控室に聞こえるぐらい大きな声で歌を歌ったらしくて(笑)」と前田のかわいらしい一面を告白すると、前田は「大変失礼いたしました…!(笑)」と立ち上がりながら素早く謝罪し、会場は笑いに包まれた。

また、絵里加のブックカフェの常連で、自分に自信が持てずに結婚に焦りを感じている近藤奈美役・深川は、愛されキャラに本郷の名を挙げた。「本郷さんは静かなんですけど、現場で話す言葉の一つ一つがすごく面白くて、ギャップにあふれた方。男性陣3人でのシーンがあって、私はその場にいなかったんですけど、後からスタッフさんから『あんなに楽しそうにいっぱいしゃべってる本郷さんを初めて見た』って、すごくうれしそうにお話されていて。スタッフさんにも愛されている」とエピソードを明かすと、本郷も前田に続きなぜか立ち上がりながら、「(福士と前田は)昔からよく知った仲だったので、3人一緒のシーンがめっちゃ楽しくなっちゃって。みんなで盛り上がって騒いでいたら、スタッフさんが『ごめんなさい、本番やりたいんですけど…』というのが5回ぐらいありました(笑)」と照れ笑いを浮かべた。

前田は福士の名を挙げると、福士も自分の話をされるということで立ち上がることに。「蒼汰がいることによって現場が柔らかくなるというか、いろいろな悩みを抱えている人物が集まってセリフの応酬があったりするんですけど、そうなってくるとどうしてもいろいろな空気感があるわけで。でも、蒼汰が笑うだけで『あ、今そんなに肩の力入れなくていいんだ』みたいな空気感を、座長としてつくってくれていて。本当にいつもお世話になってます」と、現場のいい雰囲気が垣間見えるエピソードも。

会見では、福士ら出演者が“アイしているものやこと”を発表するコーナーも。「ワンニャン」と回答した福士は「動物全般大好きなんですけど、動画とかでもずっと見ちゃう。 最近は、ネコ同士のけんかをアフレコしている人がいて、それがめっちゃ面白くて!」と動物愛を口にする中、岡崎は「神社」と回答。「学生の頃から学校の帰りに1人で行ったりするぐらい好き。今も行ったりするんですが、ご朱印をいただいたりするんです」と話し、神社の魅力を聞かれると「心が洗われる」と理由を述べながら、「『神社が好きだ』という人に絶対悪い人っていないと思うんですよ!」ときらきらした目で福士を見ると、福士は「そ、そうだよね…!」と気おされつつもにっこり。

本郷は、絶対裏切らない最強の味方であるという「資産」について語る。 「この現代社会、ちょっとしたことがあったらこの仕事も続けていけなくなっちゃうじゃないですか。でも、そんな時でも助けてくれるのが『資産』」とキッパリ。 本郷が現実的な話を続けるたびに、前田や福士からは「愛ないな〜(笑)」と愛あるツッコミも。

続いて、真面目が故にやらなくてもいいことまで背負い込んできた結果、結婚を考える余裕がない女性・冨田栞を演じる成海が答えたのは「音楽」。「音楽はもう毎日聴いていまして。撮影で朝の出発時間が早くても車の中でもずっと音楽聴きたくて寝ないんですよ。お散歩したりしながら聴いたりと、音楽を聴く時間を一番愛しています」と話した。

前田は「Disney」、深川が「スノードーム」と答えていく中で、最後に、真和の高校時代のマドンナであり初恋の相手である稲葉愛役の佐々木からは「朝ラー♡」とラーメンについての驚きのエピソードが。「ラーメンがすごく好きで、いろいろな地方に行ったりしたらラーメン屋さんを調べたりして行くんですけど、最近子どもを送った後とかに朝、開いているお店を調べて朝ラーしてます」と話す佐々木に岡崎は驚きを隠せない様子。そんな岡崎に佐々木は「(ラーメン)好きだよね?」問いかけると、 岡崎は笑顔で「好きです!」と即答。 仲むつまじい佐々木と岡崎、そんな2人に挟まれてしまった福士に「女子トークに挟まれてる顔すんなよ(笑)」と前田からの鋭いツッコミが入った。

会見では1月14日から公開された2分の最新PR映像も公開。映像を見た福士は「面白そうな作品じゃない?」と満足げな表情を見せながら、「早く第2話が見たい。この 登場人物たちが人生を送っていくのかっていうのがすごい楽しみですし、第1話でまだ絡んでない人たちの絡みや、意外な関係性みたいな部分も出てきたりするので楽しみです」と、今後の放送に期待をのぞかせた。

会見には、主題歌「present」を歌うTHE BEAT GARDENの3人も登場。緊張した面持ちの3人の様子にいち早く気が付いた福士は「緊張してるね!」とすかさずフォロー。そんな福士に背中を押されたTHE BEAT GARDENのリーダー・U は「曲を書く時に(脚本の)遊川さんから『ストレートなラブソングを書いてほしい』と言われました。『好き』が素直に言えないキャラクターらの代弁で『好き』を言う、そんな歌になったらいいなという気持ちでこの曲を書きました」と、楽曲に込めた思いを披露。

福士も主題歌を聴いて「勇気づけられるなと思いましたね。人と人が出会った時に、この現代社会だと『このつながりって大事にしていいのかな。大事にしたいけどちょっと恥ずかしいな』『もう面倒くさいからいいや』って思いがちだと思うんですけど、この曲を聴いた時に『あ、この絆って大事にしていいんだな』と思い出させるような曲だと思って。ちょっと応援歌にも聞こえるし、後押しして心も乗せてくれるような曲だなと思いましたね」と大絶賛。THE BEAT GARDENの3人もうれしそうだった。

質疑応答では「撮影現場で一番話題になっていること」を聞かれると、男性陣と女性陣で意見が分かれることに。福士、本郷、前田は「ポケットモンスター」の話題、岡崎、深川、成海、 佐々木は美容をはじめとする体のメンテナンスや鍋の話で盛り上がっているそう。成海がハマっているほうれん草と豚肉を使った常夜鍋で話が弾む中、本郷は「女性陣も結構『ポケモン』に触れ合ってきたという話を聞けたので、『え、じゃあ何の世代?』みたいな話で盛り上がっていたと思っていたんですけど…」と少し残念そうな表情に。

さらに、撮影現場で愛を感じた瞬間について、福士は「公輝くんがテンションの高いキャラクターなので、裏ですごく練習をしてるんです。それに対して本郷さんが『いつも助けられてるよ』って言ってたの! それが『愛!』と思って」と愛あるエピソードを明かすと、本郷も「やっぱり、引っ張っていってテンションを上げてくれるキャラクターって、われわれ役者陣からしたら助かるじゃないですか。だから、ありがとう」と感謝すると、前田は「あの時はもう俺は自分の整理でいっぱいいっぱいで…(笑)」と本音も吐露した。

会見の最後には、あらためて福士から「心に突き刺さる部分が人それぞれあるんじゃないかなと思います。この作品を見た後にみんなで『誰に共感した』とか、『こんな異性だったら逆にいいよね』とか、そういう話ができたらいいんじゃないかなと。自分の友達事としてこの作品を見てもらえるとうれしいなと思っています。よろしくお願いします!」とメッセージを発信して、会見を締めくくった。

© 株式会社東京ニュース通信社