広島カープ 新人たちへ “先輩との練習前に伝えたかったこと” 新井貴浩監督 合同自主トレがスタート

広島カープの 新井貴浩 監督が、この週末、新人の合同自主トレを視察しました。ルーキーたちに “今、どうしても伝えておきたかったこと” とは?

新井監督 新人たちの合同自主トレを視察(13日)

広島カープ 新井貴浩 監督
「みんな、元気でやっているかなと思って来たんですけどね、みんな、いい顔していたと思います」

13日(土)の午前中、新井監督が、大野練習場で汗を流すルーキーたちの視察に訪れました。

この日の朝に監督が来ることを知ったルーキーたち―。プロ入りして初めて監督を前にしての練習にこれまでと違う緊張感を持ちながらも、ふだんどおり明るくボールを追いかけていました。

広島カープ ドラフト1位 常廣羽也斗 投手
「意識とかはあんまりしていなかったですけど、やっぱり少し緊張感とかはありました」

練習を見守った新井監督は、ルーキーの姿に自らのルーキー時代との違いを感じました。

新井貴浩 監督
「今の新人の選手たちって顔つきもしっかりしていますし、体つきもしっかりしていますし、わたしたちが新人のころとは全然、雰囲気が違うなと思いますね」

新井監督が練習視察に訪れた理由は、先輩選手も一緒に練習する合同自主トレが始まる前に、ルーキーたちに伝えておきたいことがあるからでした。

新井貴浩 監督
「彼らにとっては全てが初めての環境になるので、知らず知らずのうちに緊張もありますし、疲労っていうのがたまっていくと思うんですよね。だからあせらずに、ゆっくり、じっくりやってくれというふうには伝えました」

常廣羽也斗 投手
「『自然と力を入れようとしなくても、力が勝手に入ってしまう時期だと思うので、自分のペースでがんばってほしい』ということを言われました」

新井貴浩 監督
「いやあ、わたし自身ももちろん新人の全員に期待していますし、また、今シーズン、いっちょやってやろうという楽しみな気持ちになっています」

広島カープ 合同自主トレスタート(15日)

そして、15日(月)から大野練習場(広島・廿日市市)に33人の選手が集まって合同自主トレが始まりました。

広島カープ ドラフト1位 常廣羽也斗 投手
「青山学院大学よりまいりました、常廣羽也斗です。ピッチャーです。よろしくお願いします」

ドラフト2位の 高太一 投手は、「歩いている雰囲気から自分たちとは違った」と、先輩たちとの初めての練習に緊張ぎみでした。

広島カープ ドラフト2位 高太一 投手
「いや、まだかたさはありますね、まだまだ。アップのときに 九里(亜蓮)さんの列に入ったんですけど、やっぱりオーラからして…、歩いている姿がもう、ああ、この人だってすぐわかったので、やっぱりすごいなと思いました」

「自分の実力を全部出してアピールしたいなと思います」

そして、そんな先輩の中でも10月に右ひじを手術した 大瀬良大地 が、順調な回復ぶりを見せます。

去年、最優秀中継ぎのタイトルを獲得した 島内颯太郎 は、さらなる進化を求め、新たな球種に挑戦します。

広島カープ 島内颯太郎 投手
「ここからだんだんと “第3球種” ってところを取り組んでいけたらいいなと思っています。ツーシーム系か、逆に大きい曲がりのカーブ系かということろで投げてみた感覚で決めてみようかなと思っています」

新たな家族が加わった2024年の新井カープ。気持ちを1つに、狙うのは6年ぶりの頂点です。

広島カープ 野間峻祥 選手
「チームが勝てる一打だったり、1プレーだったり、1つでも多くできるようにチームを引っ張って、先頭に立っていけるように自覚を持って1年間戦っていきたいなと思います」

◇ ◇ ◇

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
新井監督らしいと思います。新人たちもきょう、現役選手たちと一緒になった練習で2日前に言われていたことはこういうことかっていう緊張感はあったでしょう。

石田充 アナウンサー
高投手はやっぱりかたくなったという話がありました。しっかりキャンプインに向けてそれぞれルーキーたちも先輩選手たちも調整してほしいと思います。

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