【J1横浜M・全体練習】王座奪還へ初日からフルスロットル キューウェル新監督「もっともっと成長する」

練習を見守る横浜Mのキューウェル新監督

 2年ぶりの王座奪還に挑むJ1横浜Mが15日、横須賀市久里浜のF・マリノススポーツパークで全体練習を開始した。フィジカルメニューやミニゲームなど約1時間のトレーニング。新たに指揮を執るハリー・キューウェル監督(45)は「初日だがハイテンポ。一人一人がアピールしないといけない時期なので、まず選手がどういう形でやれているかを見たい」と目を光らせた。

 昨季の得点王FWアンデルソンロペスら外国籍選手は不参加だったものの、主力組や3季ぶりに復帰のMF天野純ら新加入組は初日からフルスロットル。ミニゲームでは強度の高いせめぎ合いを見せた。

◆キューウェル新監督「もっともっと成長する」

 「ここから加わっていくこともあると思うし、いくつか技術を見せられる」と〝キューウェル流〟の味付けを匂わせ、「今日については右腕のジョン(ハッチンソンヘッドコーチ)が素晴らしい指導を行ってくれた。ほかのコーチ陣ともしっかりと組んで全員で戦っていきたい」と語った。

 リーグ開幕に先立って行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントに向け、22日からの宮崎キャンプでサバイバルは本格化する。

 新戦術の導入も示唆しつつ、「選手たち自身が学ぶ意識を持てば、もっともっと成長すると思う」とオーストラリア人監督。MF喜田拓也は「マリノスならではの色や、強みを存分に出していきたい。その時に必要なものをみんなで判断、決断しながらやっていければ」と気概をにじませた。

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