探査機スリム、降下準備が整う 月の高度約600キロを周回

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、月面着陸に挑む小型探査機「SLIM(スリム)」の着陸降下に向けた準備が整ったと発表した。14日に月の高度約600キロの円軌道に入った。19日に高度を約15キロまで下げ、20日午前0時ごろから最終降下を始め、約20分かけて月の赤道南側にある「神酒の海」のクレーター付近に降りる。

 スリムは昨年9月7日、種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケット47号機で打ち上げられた。燃料消費が少ない軌道を選んで約4カ月かけて飛行し、昨年12月25日に月の周回軌道に入った。今月14日に推進剤を噴射して位置を調整し、月の円軌道に入った。

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