損保ジャパンに業務改善命令へ 金融庁、契約者保護が欠如

損害保険ジャパンの本社ビル

 中古車販売大手ビッグモーター(BM)による自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、金融庁が損害保険ジャパンに対し、保険業法に基づく業務改善命令を今月下旬に出す方向で調整していることが15日、分かった。BMと癒着し、不正を把握しながら取引維持を優先するなど保険契約者保護の意識が欠如していたと判断。内部管理態勢の立て直しや経営陣の責任明確化を求める。

 金融庁は昨年9月19日に損保ジャパンへの立ち入り検査を開始。検査官が役員や職員への聞き取りや書類の分析、メールの復元を実施して問題の真因を分析してきた。

 損保ジャパンはBMに計43人の出向者を出し、損害保険大手の中で最も親密だった。

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