綿貫陽介、世界60位ケツマノビッチに逆転を許し2年連続の初戦突破ならず [全豪オープン]

綿貫陽介、1セット奪うも逆転負けを喫し初戦敗退

1月15日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス1回戦が行われ、綿貫陽介(SBCメディカルグループ/世界ランク102位)はミオミール・ケツマノビッチ(セルビア/同60位)に6-4、5-7、3-6、4-6の逆転で敗れ、2度目の全豪オープン本戦は初戦敗退となった。

25歳の綿貫は、昨年の全豪オープンで予選を突破し、グランドスラム本戦初勝利。ウィンブルドンでも2回戦に進んだほか、8月には当時世界ランク12位のフィリック・オジェ・アリアシム(カナダ)を撃破。トップ100入りを果たし、自己最高ランキングは72位となっている。

初戦の相手となったケツマノビッチは、ジュニア時代からしのぎを削ってきたライバルで、プロになってからは3度対戦し、綿貫の1勝2敗。今回が約4年ぶりの対戦となった。

試合序盤、綿貫は持ち味であるサーブとフォアハンドを生かして積極的に攻撃。順調にサービスキープを続ける。対するケツマノビッチも安定したストロークを見せていたが、第7ゲームでコート深くへのボールで相手のミスを引き出した綿貫がチャンスを握ると、続くポイントで浅いボールを見逃さずバックハンドを振り抜き、ウィナーを奪ってブレークに成功。そのまま第1セットを6-4で取りきった。

第1セットだけで21本のウィナーを奪った綿貫は、第2セットもテンポ良くポイントを獲得していく。だが、ケツマノビッチも気落ちすることなくミスのないプレーを継続。セット終盤のワンチャンスを生かされ、5-7でセットを失った。

一進一退の攻防は第3セットも続き、綿貫は観客を湧かせるプレーを披露する一方で、ミスも増えて1ブレーク差を埋められず3-6。第4セットは先にケツマノビッチのサービスゲームを破ったものの、リードを守ることができずに4ゲーム連取を許して4-6と2年連続での2回戦進出とはならなかった。

2年ぶりに全豪オープンで勝利を挙げたケツマノビッチは、2回戦で第24シードのヤン・レナード・ストルフ(ドイツ/同25位)とリンキー・ヒジカタ(オーストラリア/同71位)の勝者と対戦する。

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