国土交通省の国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)は15日、能登半島地震で発生した石川県輪島市中心部の大規模火災の延焼速度が、時速20~40m程度だったとの推定を明らかにした。阪神大震災で起きた市街地火災と同程度で、強風を伴った2016年の新潟県糸魚川市の大火(時速約60m)より遅かったとしている。
同研究所は、輪島市の火災に関する報道やSNSで個人が発信していた情報などを基に、延焼の経過を分析。観光名所「朝市通り」の南側の区域では時速20m、北側の区域では時速40mで東に向かって延焼したなどと推定した。焼失区域は約5万800平方mで約300棟の建物があったとしている。