厚木のコミュニティー交通「ココモ」存続へ 「これがないと―」高齢者の負担軽減と外出促進

利用者の荷物をコミュニティーバスの荷台に載せて出発の準備をする岩崎正昭さん(右)=厚木市上荻野のスーパー「フレサ上荻野店」

 厚木市北部に位置する鳶尾、まつかげ台、みはる野地域で2023年度までの予定で運行しているコミュニティー交通「ココモ」を巡り、市は今月からダイヤやルートを利用しやすく変更した上で継続することを決めた。本格運行から約3年、年を追うごとに利用者が増え、高齢者からは「これがないと買い物に行けない」などと生活の足として欠かせないとする声が上がる。

 3地域は市中心部の小田急線本厚木駅から8~10キロ離れた国道412号東側の住宅地で、計約5千世帯。国道沿いにスーパーやドラッグストア、コンビニなどがあり、住宅地からの往路は下り坂だが、復路の上り坂を商品を持って歩くのは高齢者に大きな負担となっている。

 市は住民らの利便性を高めようと、住宅地と国道沿いの商業施設などを結ぶコミュニティー交通を18年度に運賃無料で実験的に導入。翌19年度に有料とした上で、21年3月から23年度までの予定で運行を続けてきた。

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