けがや病気、救急車呼ぶべきか…迷ったら電話「#7119」 兵庫・姫路市が運用開始 24時間年中無休、看護師ら対応

姫路市役所=姫路市安田4

 兵庫県姫路市は15日から、けがや病気で119番をするか迷った際の相談ダイヤル「救急安心センターひめじ(TEL#7119)」の運用を始めた。24時間年中無休で看護師らが医療機関の案内や医療相談を受け付ける。市は緊急性が高い人のところへより早く駆けつけられるよう、救急車の適正な利用につなげたい意向だ。

 #7119は、県内では2017年に神戸市、19年に芦屋市が導入している。姫路は神戸のシステムを活用して実施するという。

 同センターでは、看護師らがけがや病気の症状を聞き取り、緊急性や受診の必要性を判断。緊急性が低い場合は対応が可能な医療機関を案内し、高い場合は119番に切り替える。

 市消防局によると、市内の救急出動件数は新型コロナウイルスの感染が広がった22年に過去最多の3万2385件に上った。特に7、8月はそれぞれ3千件を超え、搬送に時間がかかるケースがあったという。

 一方で、コロナ感染への不安などから症状がないのに119番するなど、全体の約2割が医療機関への搬送の必要がない事案で、救急車の適正利用が課題となっていた。

 市の担当者は「迷った場合はまず#7119と覚えてほしい」と呼びかけている。TEL078.331.7119でも利用できる。(井上 駿)

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