谷川弥一氏(衆院長崎3区) 自民県連会長を辞任 裏金問題「深くおわび」

 自民党派閥のパーティー裏金問題で多額のキックバック(還流)を受け取った谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区、7期目=が15日、長崎県連会長を辞任した。理由は「一身上の都合」としている。後任は未定で、本県選出国会議員の互選で決める。
 谷川氏は党県連を通じて「政治資金パーティーに関する事件に際し、国民、県民、党員の皆さまにご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。現時点では捜査中のため詳細をお話しできないが、責任を取って会長の職を辞任させていただく」とのコメントを寄せた。
 県連によると、同日朝、谷川氏からの申し出を受理し、執行部が国会議員らと協議して辞任を認めた。
 谷川氏は昨年6月に会長に就任。任期は1年だが2年まで認めており、国会議員による互選が慣例となっている。
 谷川氏を巡っては、所属する安倍派(清和政策研究会)から直近5年間で4千万円超の還流を受け取った疑いが持たれている。

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