死者数6年ぶり増加「歩行中・自転車乗車中の死者増」 2023年栃木県内の交通事故

 去年(2023年)、栃木県内で交通事故によって亡くなった人は59人で、6年ぶりに増加したことが県警察本部のまとめで分かりました。

 県警察本部交通企画課がまとめた去年1年間の交通事故の発生状況によりますと、去年の死者の数は前の年より9人増え59人で6年ぶりに増加しました。

 このうち65歳以上の高齢者が31人で前の年より4人減りましたが亡くなった人の半数以上を占め、依然として高い割合になっています。人口10万人あたりでは3.09人で全国平均の2.14人を上回り全国ワースト13位でした。

 亡くなった人のうち歩行者は23人で前の年から5人増えたほか自転車に乗車中は9人で前の年より4人増えました。

 また、去年は6年ぶりに交通死亡事故多発警報が発表されました。警察署別では足利警察署管内の11人が最多でした。一方で死亡事故がなかったのは日光と茂木、那珂川の警察署管内と高速隊でした。

 また、人身事故の発生件数は、前の年から69件減った3808件でピークだった2003年の4分の1ほどに減りました。けが人は93人減って4548人、このうち重傷者も9人減って540人になっています。

 県警交通企画課では「交通事故の情勢を的確に分析し必要とされる対策をタイムリーに行い事故を1件でも減らしていきたい」としています。

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