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1966年、静岡県の旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で死刑が確定している袴田巖さんの再審=やり直し裁判の2024年最初の公判が始まりました。
この再審公判で主任弁護士を担当している西嶋勝彦弁護団長(82)は、1月7日朝、自宅で倒れ、運ばれた病院で亡くなりました。西嶋さんは、袴田巖さんの弁護に30年以上携わり、1月5日に行われた弁護団の会議でも、主張の論点を整理するなど、いつもと変わらず指揮を執っていました。
突然の死を悼む弁護団と袴田さんの姉・ひで子さんは、午前10時20分、静岡地方裁判所に入る際、裁判で重要な証拠となっている「5点の衣類」について西嶋さんが説明する様子の写真を掲げていました。
裁判は、午前11時に始まり、主任弁護士が不在となったことについて、今後どうするか裁判長が弁護団に訪ねました。小川秀世副主任弁護士は「後ほど」と回答しました。
弁護団は1日をかけて「5点の衣類」がねつ造である複数の理由を述べるとみられ、衣類の一部を法廷に示し、主張を展開する方針です。