車酔いする…タクシー助手席に乗った男、運転手を脅迫 朝と深夜に現金奪って逃走中 身長170センチで中肉、運転手の両手つかみ「危害は加えたくない。お金全部出して」

タクシー強盗、連続2件 手口が酷似、同一犯か=川口市

 14~15日にかけて、埼玉県川口市内でタクシー運転手が男から売上金などを奪われる強盗事件が2件連続発生した。川口署は、被害場所が同じ川口市青木1丁目10番24号先路上だった点に加え、逃げた男の特徴や助手席に乗って誘導する犯行手口が酷似していることから、同一犯による連続強盗事件として捜査している。

 署によると、14日午前6時40分ごろ、男は停車中のタクシー車内で男性運転手(70)を「金品を渡してくれ」と脅迫。男性から現金5千円在中の財布を奪い、小田急線鶴川駅(東京都町田市)からの乗車料金約2万円を支払わずに逃走。翌15日午前1時15分ごろには、停車中のタクシー車内で男性運転手(56)の両手首をつかみながら「危害は加えたくない。お金全部出して」と脅し、男性が差し出した売上金約5万円を強取し、JR立川駅(同立川市)からの乗車料金3万2500円を支払わずに逃げた。

 男は30代ぐらいで身長約170センチ、体形は中肉で、灰色フード付きパーカーや青のジーンズ、マスクを着用。いずれも「後ろに乗ると車酔いするから」などと説明し、助手席に乗車。乗車時に「川口」や「川口駅」と行き先を告げ、いずれも犯行場所まで誘導した。凶器の使用はなかった。署は2件を同一犯の犯行として捜査。防犯カメラやドライブレコーダーの映像を解析するなどして、逃げた男の行方を追っている。

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