ダスティ・ベイカーが古巣ジャイアンツの特別アシスタントに就任

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ジャイアンツは前アストロズ監督のダスティ・ベイカーを特別アシスタントとして採用することを決めたようだ。選手と監督の両方で豊富な経験値を持つベイカーは、ファーハン・ザイディ編成本部長が率いるジャイアンツのフロントオフィスを様々な面でサポートしていくことになりそうだ。なお、ナイチンゲール記者はベイカーがラリー・ベアー球団社長をビジネス面でもサポートしていく予定であることを伝えている。

ベイカーが古巣ジャイアンツに復帰することになったのは、決して驚くべき人事ではない。先月末の時点で、ベイカー自身がジャイアンツのベアー球団社長と「初期段階」の話し合いを行い、コーチではない役職でジャイアンツに復帰する可能性について議論していることを明らかにしていたからだ。ジャイアンツは球界でもトップクラスの経験値を持つ人物をフロントオフィスに加えることに成功し、ベイカーとしても自宅のあるサクラメントに近い場所で仕事ができるようになった。

現在74歳のベイカーは、現役時代にブレーブス、ドジャースなどで合計19年間のメジャー生活を過ごし、2039試合に出場して1981安打、打率.278、242本塁打、1013打点、137盗塁、OPS.779を記録。オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞1度などの実績を残し、1977年のリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝いたほか、1981年にはワールドシリーズ制覇も経験した。

監督業は1993年のジャイアンツからスタート。ジャイアンツ(1993~2002年)、カブス(2003~06年)、レッズ(2008~13年)、ナショナルズ(2016~17年)、アストロズ(2020~23年)と率いた全5チームで地区優勝を成し遂げ、最優秀監督賞も3度受賞した。ワールドシリーズ制覇にはなかなか縁がなかったものの、2022年に悲願の初制覇を達成。26年間の監督生活で通算2183勝を挙げ、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されている。

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