「悲しいときに楽しくなれる本」と打ち込むと…? 横浜市立図書館、全国初の「蔵書探索AI」導入、Web書棚も

検索した本に関連する本を「書棚」に並べて表示する「Web書棚」サービス(横浜市教育委員会提供)

 横浜市立図書館は15日、本の検索や予約などをする図書館情報システムをリニューアルした。人工知能(AI)を活用した蔵書探索をはじめ、インターネット上で実際の書棚のように関連本を表示させる「Web書棚」などのサービスを導入。新機能も多数追加して利便性を向上させ、図書館のさらなる利用促進を目指す。

 全国初導入となる「蔵書探索AI」は、思い付いた文章や言葉でAIが関連する本を探し出すサービス。AIは市内図書館の蔵書約400万冊のうち、本の内容が50文字以上で登録されている約74万冊を学習しており、例えば「悲しいときに楽しくなれる本」と打ち込むと、名言集や気分が上がるメーク本などを提案してくれるという。従来の検索も利用できる。

 検索した本に関連する本を“書棚”に並べて表示する「Web書棚」は、分類番号の前後の本も見ることができる。棚から気になる本をクリックすれば、詳細情報に遷移。図書館で書棚を見て回り、本と出合う体験をインターネット上で実現させた。

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