青森県内各地で暴風雪 交通乱れ、停電も 10地点で今季最低気温

停電の中、懐中電灯などを使って業務を継続した鯵ケ沢町役場=15日午後4時37分、同町舞戸町鳴戸

 強い冬型の気圧配置となった青森県内は15日、各地で風雪に見舞われた。青森地方気象台は津軽と上北に大雪警報を発令した。空の便は青森空港発着の33便が欠航となるなど交通機関の乱れが相次いだ。

 気象台によると、同日は西風が強く吹き、最大瞬間風速は深浦20.9メートル、六ケ所19.5メートル、八戸19.2メートルなど。寒さも厳しく、午後10時現在の最低気温は、弘前氷点下6.4度、今別同6.3度、五所川原同6.1度、青森同5.8度など、23観測地点のうち10地点で今季最低を記録した。

 空の便は青森空港を発着する日本航空(JAL)20便、全日空(ANA)9便、フジドリームエアラインズ(FDA)4便が欠航。鉄路では五能線11本が運休し、675人に影響が出た。

 東北電力ネットワーク青森支社によると、暴風雪により、鯵ケ沢町で午後3時12分から同4時49分まで最大1018戸が停電した。町役場では防寒着を着込んだ職員が懐中電灯を手に、自家発電機でシステムを稼働させるなどして対応し、業務を継続した。

 16日も冬型の気圧配置は続く見込みで、県内全域で雪予報。同日午後6時までの24時間降雪量は、いずれも多いところで津軽の山沿い80センチ、平地40センチ、下北は40センチ、三八上北の山沿いは80センチ、平地で40センチ。各地の最低気温は氷点下5~6度、日中の最高気温は氷点下1~3度の真冬日と予想されている。気象台は同日昼前まで、津軽と上北の山沿いで大雪による交通障害や屋根からの落雪などに警戒するよう呼びかけている。

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