リンゴ題材にアート「クリエイティブアワード」10作品入賞 青森・藤崎町 今春開業「リンゴカ」で展示

最優秀賞に輝いた「りん語」(左)と、優秀賞の「りんごの煮ん煮ん」
独創的な作品を発表した受賞者ら(前列)

 「りんごと子供の未来を育む」をコンセプトに、青森県藤崎町が開いた「アップルクリエイティブアワード」の入賞10作品が決まり、12日、同町のふじさき食彩テラスで表彰式が行われた。町内の弘前実業高校藤崎校舎(2019年閉校)を改修して24年春にオープンする「りんごで遊べる施設 リンゴカ・ミュージアム」に常設展示する作品を決めるコンテストで、大阪市在住のやまざきさんが応募した「りん語」が最優秀賞に輝いた。

 同ミュージアムは、同校にかつてあった全国唯一の「りんご科」にちなんだ名前の施設。同アワードは作品のジャンルを決めずに昨年10~12月に募集し、全国から20作品が集まった。平田博幸町長ら審査委員が受賞者に表彰状を手渡した。

 やまざきさんが発表したのはリンゴの形をした地球儀のような作品。日本や韓国、ドイツなど7カ国の国旗が描かれたボタンが地図上に示され、押すとそれぞれの国でリンゴを意味する言葉が内部のスピーカーから流れる仕組みになっている。表彰式にやまざきさんはリモート出演し「すてきな賞を頂いた。子どもたちがリンゴや世界に興味を持つ一助になれば」と語った。

 ほかにも、リンゴにまつわる家族との思い出をつづった詩や、リンゴをモチーフにしたアート作品が受賞した。

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