ニンニク通じた地域活性化評価 青森・田子町に総務大臣表彰 ふるさとづくり大賞

 総務省は15日、地域活性化に取り組む団体・個人に贈る本年度の「ふるさとづくり大賞」で、地方自治体表彰(総務大臣表彰)に青森県田子町を選んだと発表した。ニンニクの栽培、加工、ブランド化などを通じ、住民や行政が一体となって地域づくり活動を進めてきた点を評価した。

 同町では1962(昭和37)年、冬の出稼ぎからの脱却を目指し農家有志がニンニクの試験栽培を開始。生産者が増え、70年代半ばには品質、生産量ともに国内トップレベルになった。地域団体商標登録、新品種開発に加え、ご当地グルメ「田子ガーリックステーキごはん」の提供など、ニンニクを中心としたさまざまな活性化策を展開している。

 同町政策推進課の宮村規恵子(みえこ)政策推進グループリーダーは「表彰は、ニンニクへの熱い思いと地域の結束の証し。これからも心を込めて『たっこにんにく』の魅力を伝え、地域とともに成長し続けたい」と意欲を示した。

 地方自治体表彰には埼玉県寄居町、香川県三豊市も選ばれた。最優秀賞(内閣総理大臣賞)は長崎県大村市の有限会社シュシュが受賞した。

© 株式会社東奥日報社