東・北日本 午後も厳しい寒さ 山地を中心に夕方まで大雪に警戒

 東・北日本はきょう(火)夕方にかけて、大雪となる所がある見込み。積雪や路面凍結による交通障害に警戒すると共に、ふぶきによる見通しの悪化や、厳しい寒さに対しても注意が必要だ。なお、太平洋側は東日本を中心に空気が極端に乾くため、火の取り扱いに注意が必要となる。

晴れても寒い

 冬型の気圧配置が強まり、日本海側は山地や山沿いを中心に雪の降り方が強まっている。酸ヶ湯(青森)は午前4時までの24時間に60センチの雪が降り、岩手県や福島県、群馬県にかけても、この24時間で50センチ前後の降雪を観測している。きょう(火)午後は、強い降雪の範囲は次第に狭まるが、積雪が多い地域は交通障害に警戒し、着雪やなだれ、ふぶきによる見通しの悪化にも注意が必要だ。

 東・北日本は、午後も気温が低い見込み。最高気温は札幌-4℃、青森-2℃、北陸の各地で3℃前後と、いずれも平年を4℃ほど下回りそうだ。また、晴れ間が多い関東も南部で8℃くらいで、北寄りの風が吹いていっそう寒く感じられそうだ。また、関東甲信や東海は、最小湿度が10パーセント台まで下がる所が多い見込み。強風と著しい乾燥、いずれも火災に結びつきやすい気象条件なので、いつも以上に火の取り扱いに注意が必要となる。

週末 太平洋側で強雨

 あす17日(水)は日本海側でも晴れ間があり、日中は北日本や北陸できょうより気温が大幅に高くなる見込み。ただ、天気の変化が早く、遅い時間には、日本海側で雨の降り出す所がありそうだ。18日(木)は北陸や西日本にかけて、雨の範囲が広がる見通し。

 19日(金)は東・北日本で晴れ間があるが、西日本は太平洋側で雨の降る所がありそうだ。週末は低気圧が発達しながら通過する影響で、全国的に荒れた天気となる見込み。特に、21日(日)は西・東日本、東北の太平洋側で雨が強まるおそれがある。

(気象予報士・高橋和也)

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