[能登半島地震]新潟県内で新たに漁船など13隻の漂着を確認、津波で北陸から流失か

 上越海上保安署は1月15日までに、能登半島地震による津波で石川県能登地方や富山県の漁港から流失したとみられる小型漁船などを新潟県内で新たに13隻確認した。柏崎市でも新たに見つかり、津波発生から2週間で上越海上保安署管内の上越、柏崎、糸魚川の3市に漂着したのは計25隻になった。油の流出はいずれも確認されていない。

 上越海上保安署によると、漂着船のほとんどは長さ3〜5メートルほどの小型漁船で、プレジャーボートやミニボートもある。船名や漁船登録番号から18隻が石川県、2隻が富山県の船と判明し、5隻は不明。

 糸魚川市で見つかった1隻は所有者らにより撤去されたが、残り24隻は流失防止のため、ロープで固定するなどした。上越海上保安署は「漂着船は今後も増える可能性がある。見つけた場合は通報してほしい」としている。

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