カージナルス ゴールドシュミットの契約延長を開幕後まで保留か

2022年にナ・リーグMVPに輝いたポール・ゴールドシュミット(カージナルス)は、今季が5年1億3000万ドルの大型契約のラストイヤーとなる。契約延長について、球団と選手の双方が前向きであることが報じられているが、ジョン・モゼリアック編成本部長はゴールドシュミットとの契約延長交渉がシーズン開幕後に持ち越される可能性を示唆した。「シーズンがどのように始まるかを見届けたい。そのうえで、彼との契約延長などの問題に対処していく」とモゼリアック編成本部長は話している。

ゴールドシュミットは現在36歳。2022年は打率.317、35本塁打、115打点、OPS.982の好成績を残してMVPに選ばれたが、昨季は打率.268、25本塁打、80打点、OPS.810と全体的に数字を落とした。カージナルスとしては、これが年齢による衰えから来たものなのか、それとも一時的な打撃不振によるものなのか、慎重に見極めたいという狙いがあるのかもしれない。

また、ダイヤモンド・スポーツ社の破産による放映権問題も影響しているとみられる。カージナルスはバリー・スポーツ・ミッドウエストと2032年までの放映権契約を結んでいるが、バリー・スポーツ・ミッドウエストの親会社であるダイヤモンド・スポーツ社の破産により、今後の放映権契約が不透明な状況になっている。今後の見通しが立つまで、カージナルスは支出を制限する可能性があり、ビル・デウィット会長は「今オフは大きな動きをするためのペイロールの余裕はもうほとんど残っていないかもしれない」と語っている。

契約延長交渉が開幕後に持ち越された場合、ゴールドシュミットがその交渉に応じる保証はない。「開幕後はシーズンに集中したい」と契約に関する交渉を拒否する選手も多いからだ。契約延長が成立することなく開幕を迎え、カージナルスが昨季のように低迷した場合、夏場のトレード・デッドラインでゴールドシュミットが放出される可能性も出てくるだろう。

昨年12月中旬の時点では、ゴールドシュミットは開幕までにカージナルスとの契約を延長し、カージナルスの選手としてキャリアを終える可能性が高いとみられていた。しかし、早ければ今年の夏にも、ゴールドシュミットは別のユニフォームを着てプレーすることになるかもしれない。

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