ナショナルトレセンに山口君 サッカー上富田FC(和歌山県)所属のゴールキーパー

ナショナルトレセン関西に選ばれた上富田FCの山口隼和君

 和歌山県上富田町の少年サッカークラブ、上富田FCに所属するゴールキーパー(GK)の山口隼和君(12)=上富田町岡小学校6年=が、26~28日に堺市のJグリーン堺で開かれる「JFA(日本サッカー協会)ナショナルトレセンU―12関西」の参加選手に選ばれた。

 ナショナルトレセンは、年代別に優秀な人材を育成する制度。山口君は2023年に全6日間あった関西トレセンリーグの和歌山県代表メンバーに入って試合に出場し、近畿6府県から12歳以下の64人がナショナルトレセンに選ばれた。紀南では山口君だけだった。試合では相手の決定機を阻止するなど好プレーを見せたといい、山口君は「今持っている実力を発揮できた」と振り返る。

 上富田FCで指導する立岩大二郎コーチによると、山口君はシュート阻止の能力や強い精神力だけでなく、左足から繰り出すキックで得点に絡むこともできる。上富田FCが昨年出場した関西大会ではGKながら2得点を挙げるなど攻守にわたって活躍した。

 紀南の選手がナショナルトレセンに選ばれたのは12年ぶりで、その時も上富田FCのGKだった。山口君は小学2年生の時に上富田FCに入団し、小4からGKに挑戦した。

 山口君は「自分の持っている力を発揮できるように、睡眠や食事などコンディションを整えたい。GKは一番後ろから試合の状況を見ることができる面白いポジション。将来はJリーグで活躍したい」と話している。

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