西岡良仁、世界8位ルーネに善戦も3時間超の熱戦で一歩及ばず初戦敗退[全豪オープン]

昨年16強の西岡良仁、世界8位ルーネに敗れ初戦敗退

1月16日、今年最初のグランドスラムとなる「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス1回戦が行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク61位)は第8シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同8位)に2-6、6-4、6-7(3)、4-6で敗れ、初戦敗退となった。

昨季、全豪オープンと全仏オープンでベスト16入りを果たし、自己最高ランキングとなる24位を記録している28歳の西岡。肩や足の怪我により前哨戦を欠場し、9年連続9度目の出場となる今大会にぶっつけ本番で臨むこととなった。

その初戦で対する第8シードのルーネは、昨季にキャリアハイとなる4位を記録。陣営にはグランドスラム通算6勝のボリス・ベッカー氏やロジャー・フェデラーのコーチを15年務めたセヴェリン・ルティ氏がおり、次世代のテニス界を担う20歳だ。今季は、シーズン開幕戦の「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/ATP250)で準優勝し今大会を迎えた。

両者は、昨年の「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード/ATP250)で対戦しており、西岡が2-6、6-4、6-4で勝利している。

この日の試合、序盤こそ西岡は怪我の不安を感じさせないサーブを見せるとともに、緩急をうまく使ったストロークでルーネのミスを誘ったものの、第4ゲームでのチャンスを生かされて先にブレークを許す。第8ゲームも落として2-6でセットを失った。

続くセットでは互いにチャンスを握る中、西岡は前後に揺さぶるルーネの仕掛けに耐えると、相手のミスに乗じて第5ゲームで初めてブレークに成功。直後のゲームを0-40のピンチからサービスキープに繋げてリードを死守し、そのまま6-4でセットを奪い返した。

セットカウント1-1と互いに一歩も譲らぬ展開。第3セットも西岡は集中力を維持して、ルーネに負けじとサービスキープするも、タイブレークでビハインドを埋められず6-7(3)。息を吹き返したいところだったが、第3セットを取れなかったことで疲労感が出たか、西岡のペースが落ちて第4セット第1ゲームでブレークされる。最後まで食らいついたものの、一歩及ばず4-6と試合時間3時間25分の熱戦の末に初戦敗退となった。

2回戦でルーネは、ワイルドカード(主催者推薦)で出場し、グランドスラム本戦初勝利を挙げたアルトゥール・カゾー(フランス/同122位)と対戦する。

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