ThreeBond Racingがスーパーフォーミュラ参戦体制を発表。三宅淳詞を起用し表彰台目指す

 1月16日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するThreeBond Racingは、2024年の参戦体制を発表した。2023年からチームのリザーブドライバーを務める三宅淳詞がレースドライバーとして起用され、チーム体制も変更して臨むことになる。

 三宅は鈴鹿サーキットレーシングスクール(現ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)出身で、2020年にはスーパーGTにデビュー。2021年にはスーパーフォーミュラ・ライツにも参戦し、この年は2勝を記録。その活躍もあって、2022年にはTEAM GOHからスーパーフォーミュラにデビュー。ルーキーイヤーながら表彰台を獲得した。

 そんな三宅は、2023年はスーパーGTでは所属したMax Racingがシーズン途中で活動を終えてしまったものの、スーパーフォーミュラではThreeBond Racingのリザーブドライバーとして一年間チームに帯同。チームメンバーとも良好な関係を築き、2023年12月に行われた合同テスト/ルーキーテストに起用されると、安定したドライビングをみせた。

 ThreeBond Racingでは、その三宅のスピード、そしてシリーズ復帰に対する強い意思と意気込みを示してくれたことで、チームの飛躍には欠かせない存在であると認識したことから、2024年の起用に至ったとした。

「2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権にThreeBond Racingから参戦することになりました。素晴らしいチャンスをいただいたスリーボンドさま、ならびにチーム関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。2022年以来の国内最高峰カテゴリーとなりますが、チームの皆さんと力を合わせて最高の結果を残せるように全力で戦いたいと思います」と三宅は意気込みを語った。

 チームは今季、長年Drago CORSEなどでエンジニアを務めてきた新井凌チーフエンジニアを新たに迎え、車両メンテナンスをクインゲルトが担当するなどチーム体制の変更にもトライしている。

 また今回の発表では、他チームの先陣を切ってカラーリングも発表された。2023年からThreeBond Racingとしてオレンジとブルーがカラーリングに採り入れられているが。今シーズンもそのベースカラーを踏襲しつつ、強豪が集うシリーズで波乱を展開できるよう、稲妻をイメージしたデザインに一新した。

「ThreeBond Racingを支えてくださっている企業の皆さま、関係者の皆さま、ファンの皆さま、日頃よりご支援賜り誠にありがとうございます。今シーズンは昨年リザーブドライバーとしてチームに帯同した三宅淳詞選手をレギュラードライバーとして起用することとなりました」と引き続きチームを牽引する道上龍監督はコメントした。

「三宅選手は同シリーズにおいて2022年フル参戦1年目の年で表彰台にも上がるパフォーマンスを見せました。当時からの高い順応力を12号車でも期待しています。今シーズンも引き続きチーム一丸となって勝利を目指して戦います。ご声援よろしくお願いします」

 ThreeBond Racingは2020年にThreeBond Drago CORSEとして参戦して以降、まだ表彰台を獲得できていないが「決して諦めることなく、粘り強く念願に向かって邁進します。新たなドライバーとスタッフ、新マシンカラーリングにて心機一転、念願の表彰台獲得を目指しますので、今シーズンも変わらぬご支援とご声援を賜ります様、お願い申し上げます」としている。

ThreeBond Racing 2024年スーパーフォーミュラ参戦体制

カーナンバー:12
チーム運営・統括:株式会社スリーボンド
チーム代表:阿部正和
監督:道上龍
ドライバー:三宅淳詞
チーフエンジニア:新井凌
アドバイザー:塚越広大
メンテナンス:クインゲルト株式会社

ThreeBond Racingの2024年のカラーリング
2024年もチームを率いる道上龍監督

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