「どれだけ松ちゃんにお世話になってきたの」志らく 松本人志めぐる性加害疑惑に沈黙の芸人らに私見「声かけてあげたらいいのに」

1月16日、落語家の立川志らく(60)が自身のYouTubeチャンネルを更新。お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(60)を巡る報道について私見を示した。

松本をめぐっては、12月27日発売の「週刊文春」で“性加害疑惑”が報じられている。記事では、被害を受けたという女性が、’15年に東京・六本木の高級ホテルで行われた飲み会で、松本が訪れた女性に対して性的な行為を迫ったと告発した。この報道について、吉本興業は“当該事実は一切ない”と完全否定している。また松本については、報道をめぐる裁判に注力するとして、1月8日に芸能活動を休止することが発表された。

志らくは「この間ね、ワイドナショーを見ていたらば、オズワルドの伊藤くんか。松本人志さんのことが大好きだと。だけど今、松本さんのことを思いやるだけでもNGのような、そういう空気だって、こう、絞り出すような感じでコメントしてました」と切り出すと、松本に関する報道についての扱いに疑問を呈した。

「ほんとにそういう雰囲気ですよね。私なんかは、Xで、“なんでそんな週刊誌の書いてることを、どうしてそんなみんな信用するんだ?”と。“いつまでも松本人志さんを信じて待ってます”という風につぶやいた。そしたら、セカンドレイプだってね。ま、言われてみりゃ、そうなるのかな? セカンドレイプ。だけどね。ちょっと落ち着いて考えてみてくださいよ。じゃあ、世間の松本人志への集団リンチ、これはどうなんだと」と、現時点での松本批判に対して否定的な考えを示した。

志らくとしては、昨年注目を集めた故・ジャニー喜多川氏の性加害疑惑については、旧ジャニーズ事務所の社長が被害の事実を認め謝罪をしたため、“世間から攻撃を受けるのは、これは仕方がない”とコメント。一方、今回の松本の疑惑については、吉本興業も松本本人も認めてないと指摘。この場合は「5分5分、フィフティフィフティじゃないとおかしくないですかね。疑惑の段階で、えー、加害者とされてる方は、ほぼ黒だという感じで叩かれるべきなの?」と述べた。

仮に松本が“黒”だった場合は「前にも私つぶやきましたけど、それは、軽蔑するしね。当然のことです。 えー、芸能界から抹殺される。それは仕方がないでしょう」としたものの、もし白だった場合に、「誰が責任取るの?」とも指摘した。

■「応援してあげたって悪くないんじゃないのかな?」

そのうえで志らくとしては、松本を応援するコメントをしない芸人たちに思うところがあるようだ。

「お笑い芸人たち。 それは、自分に火の粉がかかると怖い。そりゃ、ミートゥー運動。前回のジャニーズの件もある。セカンドレイプだと言われてしまう。だけどさ、どれだけまっちゃんにお世話になってきたの。みんな。ダウンタウンに憧れてこの世界入ってきた人、ものすごいたくさんいるじゃない。そりゃ、炎上するのは嫌かもしれないけど。被害者女性たちのことを考えると、こう、食いとどまる。それが正しい人間なのかもしれないけど、でも、応援してあげたって悪くないんじゃないのかな?」

さらに、「信じてます。あなたがテレビの世界にいないと困るんです。そりゃいずれ引退はするだろうけど、こんな辞め方は嫌だ。待ってますよって。みんなで声かけてあげりゃいいのに。芸人たち」と持論を展開。「公に言えなくても、メールだとかLINEだとか手紙でもいいや。松本人志を信じてますって。彼に送ってあげてほしいな」とした。

最後に「まあ、とにかく、女性たち、これが真実だったら本当に申し訳ない。うん、 本当に申し訳ない。だけど、あなたたちを、女性たちを否定しているのでない。非難してるわけじゃない」と、告白した女性を批判するつもりはないとフォロー。そのうえで、「 松本人志というのは、我々芸人にとって宝なわけです。ダウンタウンっていうのはね。だから、思いやってあげる、エールを送る、信じてるよ、待ってるよっていうのは、いい悪いで言うと悪いのかもしれない……。だけど、私はどうしても黙ってられない。だから、ご勘弁ください。でも、私は待ちます。はい。ごめんね」と、自身が松本サイドに立った発言をする意図を明かした。

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