アニメ『薬屋のひとりごと』14話 創作の定番“粉塵爆発”の登場にSNS歓喜「もはや様式美」

アニメ『薬屋のひとりごと』の第14話『新しい淑妃』が1月13日に放送された。新たに後宮に入った楼蘭妃(ロウランヒ)を交えて、上級妃たちに妃教育が行われることになった。官女試験に落ちて壬氏(ジンシ)の部屋付きの下女となった猫猫(マオマオ)は、玉葉妃(ギョクヨウヒ)と梨花妃(リファヒ)の推薦もあり、その講師を頼まれる。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆一言もしゃべらないミステリアスな淑妃「楼蘭妃」が登場

柘榴宮(ざくろきゅう)に新しい妃・楼蘭妃がやってきた。

官女試験に落ちて壬氏の部屋付きの下女となった猫猫には関係のない話だったはずだが、突然壬氏に呼び出される。「妃教育をしたいそうなんだが、お前に講師をしろとのことだ」と告げる壬氏。彼が持つ木簡には「玉葉」「梨花」の2人の妃の名前が。かつて梨花妃に行った“寝室での秘術“を、楼蘭妃ら他の上級妃にも教えて欲しいと、推薦があったのだ。最初は戸惑う猫猫だったが、2人の妃に頼まれてはさすがに無視できない。「やるからには徹底的にやる」と腹を決めた猫猫は、なじみの妓館・緑青館から荷車いっぱいの“教材”を取り寄せ、上級妃たちが待つ教室へ。

猫猫の語る“秘術“を興味深げに聞く玉葉妃と梨花妃だが、一方幼い里樹妃(リーシュヒ)はあまりの内容の過激さに失神してしまう。そんなパンチの効いた猫猫の授業だったが、肝心の楼蘭妃は退屈そうにぼんやり宙を眺めているだけ。「最後まで何を考えているのか、よくわからない妃だったな」とつぶやく猫猫。こうして猫猫の授業はとりあえず成功に終わった。

◆軍部で起きた爆発事故の原因とは…“粉塵爆発(ふんじんばくはつ)”の登場にSNSが歓喜!?

その夜、猫猫が床についていると、遠くから「ボン!」という爆発音と複数の兵士が走る足音が聞こえてきた。気になって外に出ようとする猫猫だったが、侍女頭の水蓮(スイレン)に見つかることを気にして、結局布団に潜り込む。

翌日、ゴミ捨て場に向かう途中で薬草を摘んでいた猫猫は、かつて身元引受人になってくれた武官の李白(リハク)と再会する。そして彼の目の前には焼けこげた建物が。李白は軍部の倉庫で起きたボヤ騒ぎの調査に駆り出されている最中だった。「あんまり近づくなよ」と言われても好奇心を抑えられない猫猫は、そっと倉庫の焼け跡に侵入。どうやらここは食糧庫だったようで、焼けたじゃがいもが転がっていた。そして、その奥には象牙のキセルが…。火災の原因を突き止めた猫猫は、「実験をする」と言い、李白に命じて小麦粉を持ち出した。

猫猫は広場の真ん中に木箱を置くと、中に小麦粉を入れ、火種を放り込む。「李白さま、危ないですよ!」と注意しながら遠くに離れる猫猫だが、李白は意に介さず木箱の中をのぞき込む。次の瞬間、木箱が大爆発。炎が李白の前髪に燃え移り、あわや大惨事となった。

小麦粉や蕎麦(そば)といった粉は燃えやすく、空中に舞うと火が付くことがある。何者かが人目を盗んで一服するため倉庫の中に入り、外気が流れこんで粉が舞うなかでキセルに火をつけたことが原因の「粉塵爆発」と結論づけた。

SNS上では「ほんとサブカル教養の教科書や」「薬屋のひとりごとで初めて粉塵爆発に触れる若いオタクがいると思うとなかなか感慨深い」「ラノベで粉塵爆発するのはもはや様式美みたいなとこある」と、創作での定番となった「粉塵爆発」の登場にファンも湧き立っていた。

そして、新たな上級妃の楼蘭妃も登場。南国風の衣を身にまとい、一言もしゃべらない不気味な雰囲気に、SNS上の視聴者も「楼蘭妃の顔がめっちゃ好みなんだけど今のところどんなキャラなのか全然わかんないから好きになっていいのかわからない…」「動く楼蘭妃のこれからが楽しみ」「楼蘭妃、原作未知なので気になるし、展開楽しみ」と楼蘭妃が巻き起こす今後の展開に期待を抱いている様子だった。

『薬屋のひとりごと』次話は、1月20日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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