若手作家が感性豊かな意欲作 岡山で「I氏賞」選考作品展

感性豊かな意欲作が並ぶ会場

 郷土ゆかりの若手美術家を支援する岡山県の「I氏賞」選考作品展が16日、県天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で始まった。1次選考を通過した作家たちの感性豊かな平面や立体の作品が、訪れた人の目を楽しませている。28日まで(22日休館)。入場無料。

 県内外の美術関係者らが推薦した40歳以下の候補者36人のうち、書類審査を通過した11人が1件ずつ出品。色漆で描いた透明感あふれる絵画、光の角度により画面が変化するトレーシングペーパーの作品、広島市の「原爆の子の像」にささげられた千羽鶴で制作した巨大な鶴など、エネルギーに満ちた意欲作が並ぶ。

 会場を訪れた男性(69)=岡山市北区=は「独創的な作品ばかりで見応えがある。誰が受賞するかを予想するのも楽しい」と話していた。

 賞は高梁市出身の伊藤謙介・京セラ元会長の浄財を基に創設し16回目。高階秀爾・大原美術館代表理事ら5人が審査し、2月に大賞と奨励賞を発表する。

 開館時間は午前9時~午後5時(17日は正午、最終日は午後4時まで)。

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