古墳の役割の変化をまとめた特別展 「龍王山古墳群」をテーマに

県内最大の群集墳とされる「龍王山古墳群」を題材に、古墳の変遷をまとめた特別展が橿原市で開かれています。

天理市南部に位置し、古墳時代終わりごろの6世紀後半から飛鳥時代にかけて築かれた「龍王山古墳群」。この展示では、古墳群のうち4つの古墳を取り上げています。

ひと際目を引くこちらは、6世紀後半の古墳から出土した刀剣を飾る刀装具のひとつで、中央には鳳凰の姿が見られます。

このころ時の権力者たちは、大規模な古墳をつくることで自らの支配力を示したとされています。

一方で飛鳥時代に入ると、小規模な古墳になり権力を示すという意味合いのあった古墳が、亡くなった人を弔うためのものへと変化していったといいます。

橿原市文化財保存活用課 杉山真由美さん

「時代・社会・人々の価値観の変化。そういったものがお墓づくりにどういうふうに影響していったのか知っていただく機会になればと思っています」

古墳の持つ時代ごとの役割の変化などをテーマにしたこの展示は、2024年1月28日まで歴史に憩う橿原市博物で開かれています。

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