新千歳で大韓航空機接触 離陸前、移動車両スリップ

接触した大韓航空機(左)とキャセイパシフィック航空機(右)=16日午後、新千歳空港

 16日午後5時半ごろ、北海道の新千歳空港で離陸のため駐機場から動き始めた韓国の大韓航空機が、隣に止まっていた香港のキャセイパシフィック航空機と接触した。当時雪が降っており、大韓航空は機体を押していた車両が凍結した路面でスリップしたのが原因としている。道警や千歳市消防本部によると、けが人はなく、火災や燃料漏れもなかった。

 国土交通省などによると、大韓機はソウル行きのエアバスA330―300型で、乗客乗員計289人が乗っていた。キャセイ機は香港行きのボーイング777―300型で乗客乗員は乗っていなかった。大韓機は離陸に先立ち、誘導路まで「トーイングカー」と呼ばれる車両で押されて移動する「プッシュバック」中だった。大韓機は左主翼先端、キャセイ機は右尾翼付近を損傷した。

 プッシュバックは日航の子会社JALグランドサービスが担当していた。日航の広報担当者は「詳細を確認している」と話した。

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