「最後はみんなで笑えた」青森山田高サッカー部、青森市中心街で優勝パレード 「2冠」を祝福

優勝旗などを手に中心街をパレードし、沿道の市民から祝福を受ける青森山田の選手たち=16日午後、青森市新町

 第102回全国高校サッカー選手権で、2大会ぶり4度目の優勝を果たした青森山田高校サッカー部が16日、青森市の新町通りでパレードを行った。沿道には多くの市民らが駆け付け、高円宮杯U-18(18歳以下)プレミアリーグファイナルと合わせて高校世代2冠を達成したイレブンを大きな拍手と歓声で祝福した。

 雪が降る中、正木昌宣(まさのり)監督(42)やDF山本虎主将=青森市出身、選手権得点王のFW米谷壮史選手=同=ら、選手権登録メンバーと学校関係者の30人余りが優勝旗やトロフィーを手に、成田本店前から市役所駅前庁舎(アウガ)までの約300メートルをパレード。沿道からは「おめでとう」「あっぱれ」と盛んに歓声が上がり、選手たちは「ありがとうございます」と手を振って応えた。

 パレード後はアウガでセレモニーが開かれ、青森市長特別賞を受けた正木監督は「たくさんの方々の応援で2冠を達成することができた」とあいさつ。山本主将は「日本一を目指して苦しい練習を乗り越えてきた。最後はみんなで笑って2冠を取れてすごくうれしい」と喜びを語った。

 米谷選手が保育園児の時に担任だったという青森市の保育士笹いつみさん(39)は「とても感動した。保育園の時から負けず嫌いで頑張り屋だったので、それが活躍につながったのかな」と笑顔。同市荒川小の永井朝飛君(9)は「将来は青森山田に入ってサッカーをやりたい」と話した。

 一行はパレードに先立って県庁を訪問。県褒賞と県スポーツ特別賞を受けた。

© 株式会社東奥日報社