全国初の録画面接で負担減図る 神奈川県職員の秋季採用試験、背景に受験者落ち込み

県職員の人材確保のために秋季の採用試験の見直しを発表した黒岩知事=16日、県庁

 神奈川県は16日、県職員(行政職)の秋季採用試験について、民間企業で広く使用されている適性検査「SPI3」と自己PR動画提出による録画面接を導入すると発表した。録画面接は都道府県で初めての取り組みで、遠方在住の受験者らの負担を減らす狙い。秋季の採用試験を開始した2015年度以降、受験者は3分の1程度に落ち込んでおり、県は「神奈川県で働くことの魅力を知ってもらい、多様な人材採用を目指したい」としている。

 8月下旬から申し込みが始まる秋季の採用試験では、「行政」と「総合土木・電気」の2区分で実施する。行政職の1次試験は、教養試験と個別面接を廃止。採用までに面接などで計3回会場に出向く必要があったが、録画面接などを導入することで1回で済むように変更し、遠方在住者や民間企業志望者、転職希望者も受験しやすくなるよう配慮した。自己PR動画の録画時間や内容は未定。

© 株式会社神奈川新聞社