【動画】「ピースウイング広島」サッカーだけでなく避難場所としても活用 「まちなかスタジアム」の防災設備を徹底プレゼン！【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、木村和美アナウンサー。「ピースウイング広島」の防災についてお伝えしていきます。
いよいよ開業まで１か月を切りました。こけら落とし試合の、ガンバ大阪とのプレシーズンマッチを２月１０日に控えた、サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」についてプレゼンします。１２月２８日に工事が完了し、スタジアムが完成しました。広島市に引き渡され、指定管理者のサンフレッチェ広島が管理するようになりました。現在、スタジアム内ではサンフレッチェ広島の事務所移転など、引っ越し作業が行われているということです。
ピースウイング広島の防災設備
今回のテーマは「ピースウイング広島の防災設備」についてです。元日に発生した能登半島地震の被災地では、今もたくさんの方が大変な状況の中で毎日を送っています。いつどこで発生するかわからない自然災害が起きた時、ピースウイング広島は、「まちなかスタジアム」として防災の面では、どのような役割を果たすのかを調べてみました。
ピースウイング広島は、開業後に災害の危険から命を守るために、緊急的に一定期間滞在する施設として「指定緊急避難場所」に利用される予定です。主に、高潮や地震が発生した場合を想定しています。自宅の代わりに長く滞在する避難場所ではなく、緊急的な滞在として、一時的に身の安全を図るための場所になるということです。また、大規模な災害が発生して公共交通機関が止まった場合、歩いて帰るのが難しい人たちが、一時待機するための「帰宅困難者一時滞在場所」としても、指定される事になっています。現在は、ホテルや広テレビルなど、広島市内に３１カ所あり、ピースウイング広島が指定されれば、３２カ所目になります。
さらに、ピースウイング広島は、仮に大きな災害が起きて、交通インフラが途絶えてしまったとき、家に帰れないというケースに備えて、防災設備が備わっています。具体的には、常用・非常用の自家発電、もともと中央公園にあった１００ｔ貯水できる地下にある貯水槽を利用することで、７２時間およそ３日間は、電気や水が止まっても賄えるようになっています。
フィールドを含めたスタジアム内も、避難場所になることが想定されています。ピースウイング広島には、６００平方メートルの防災備蓄倉庫があり、水やクラッカー、お湯や水を注ぐだけで食べられるアルファ化米など、非常用の食料や毛布などが、開業後に備蓄される予定です。また、広島市で災害が起きたときには、各避難所へ物資を供給するための拠点としての役割も果たせるように、非常用の物資が備蓄されます。さらに広場には、災害時に備えて、下水道管に直接接続する方式の仮設トイレ「マンホールトイレ」や、通常時はベンチですが、災害時に「かまど」として利用できる「かまどベンチ」が設置される予定ということです。
新サカスタをレンタルできる！？
レンタルに関する情報も発表されました。フィールドはもちろん、スタンドや会議室などのスタジアム内の様々なスペースを、広島市民だけでなく、そうでない方も利用できます。フィールドに関する一般利用は３月からで、予約は２月２日から開始です。料金の一部を紹介すると、平日の９時から１２時に、フィールドとスタンドの両方を使用する大人１グループの場合、７万７３５０円からとなります。サッカーをする場合、両チームで２２人、一人あたり３５００円ほどで利用できます。また、会議室やラウンジなども一般利用できます。詳しくは、「ピースウイング広島レンタル」で検索して下さい。
来シーズンこそ王者に！
チームに関しては、スキッベ監督が契約を更改、来シーズンも続投です。３シーズン目で、これまで２年連続で３位と上位につけています。これは、森保一さんのもとで達成した２０１２年・２０１３年の連覇以来の、３位以上の成績となっています。スキッベ監督の下、２０２２年シーズンには、ルヴァンカップ優勝のタイトルを獲得しましたので、新しいスタジアムで、さらなる上位へ、目が離せないシーズンがはじまります。
そんな来シーズンの新しいスローガンは、「シンぶちあつ」。『「新」スタジアムで「進」化したサッカーを展開し、自分と仲間を「信」じて戦い、タイトル獲得を果たし、「真」の王者になる』という強い決意が込められています。このスローガンを掲げるサンフレッチェ広島の新しいシーズンと、ピースウイング広島開業に向けて、盛り上げていきましょう！
【テレビ派 ２０２４年１月１２日放送】
