東京VでJ1初挑戦の見木友哉、「今まで以上に重要な1年に」

東京VでJ1初挑戦の見木友哉[写真:©超ワールドサッカー]

新加入で東京ヴェルディの新10番を背負うMF見木友哉が新天地での意気込みを語った。

昨シーズン、城福浩監督の下で明治安田生命J2リーグを3位でフィニッシュし、J1昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1復帰を果たした東京V。

今冬の移籍市場では大学や高校、ユースからの新卒選手、J2のライバルクラブからの補強に加え、J1のライバルクラブから若手選手の期限付き移籍と合計14名の新戦力を迎え入れた。

関東学院大学から2020年に正式加入し、プロとして4シーズンに渡って千葉の主力として活躍し、2022シーズンからは背番号10を背負ってきた見木。すでにJ2でトップクラスのMFとしての評価を確立していた25歳は、昨シーズンの昇格プレーオフ準決勝で敗れた相手である東京Vへの完全移籍を決断した。

見木は千葉時代と同じ背番号10を着用し、新生ヴェルディの一員として初めて挑むJ1の戦いに向けての決意を語った。

「初めてのJ1で楽しみな気持ちもあります。ただ、J1で戦うことでより高いステージに行けると思うので、個人としては今まで以上に重要な1年になると思うので、そこは結果としてヴェルディを勝たせて個人としても評価される1年にしたいです」

「個人としてはそこまでJ2、J1を気にすることなく自分が持っているものを出せれば全然通用すると思っています。今まで通りにやるべきです。チームとしてもJ1経験がない人がほとんどだと思いますが、チームとしてもチャレンジャー、挑戦者としての位置づけになりますが、だからこそやりやすさもあると思います。そこでサプライズを起こせればと考えています」

また、新体制発表会見の場で自身を高く評価してくれたと語った城福監督から期待されている点に関しては、「攻撃面でのクオリティ」を挙げる。さらに、対戦相手としての経験を踏まえ、ビルドアップの改善を今後の伸びしろと考えている。

「高いインテンシティのなかで高いクオリティを発揮してほしいと言われていて、そこができると思われていると思います。その部分をチームに還元できればと思います。やっぱり去年戦っていてもインテンシティの高いチームだったので、そこを継続しながらより攻撃で高いクオリティをチームとして見せる手助けを自分ができればと考えています」

「[4-3-3]であればインサイドハーフ、[4-4-2]であればボランチの上がり目の位置でのプレーになるのかなと思っています」

「(東京Vについて)そこまでウイークポイントがある印象はなかったですが、プレーオフに関しては千葉が押し気味に試合を進められたので、自分たちのプレッシャーに対してもっとビルドアップで外されていたら厳しい試合になっていたと思います。そこを外せるようになれば、さらにレベルアップできるのかなと思います」

「森田(晃樹)選手は本当に技術が高い良い選手だと思います。そことうまく絡むことができれば、より高いクオリティの試合を見せられると思うので、まだ始まって初日ですが、ここからキャンプや練習試合もあるので、そこでうまく周りとすり合わせながら開幕までに特徴を理解し合ってコミュニケーションを取らずとも合わせられるぐらいのレベルに仕上げていきたいです」

個人としては先述のようにJ1初挑戦となる一方、今年3月に26歳となるMFはチーム平均年齢25歳以下の非常に若いスカッドにおいてリーダーシップも求められるところだ。そのなかで見木は声掛けといったコミュニケーションではなく、自身のプレーを通じて周囲を引っ張っていきたいと考えている。

「本当に若いチームで活きがいい選手が揃っていると思います。そのなかで自分のプレーで若い選手たちを引っ張っていきたい。そういったプレーを見せることがリーダーシップにもつながると思うので、そういうところを見せられればと思います」

最後に、J1デビューが予想される横浜F・マリノスとの2024シーズン開幕戦に向けては、非常に注目度が高い伝統の一戦において、今後のサプライズにつながるような試合を見せたいと意気込んだ。

「そういう組み合わせにしてくれたのも、(1993年の)Jリーグ開幕のことがあってのことだと思いますし、そこでヴェルディやるなという印象を付けられればと思います。ただ、そこだけではなく勝つことができれば、よりヴェルディやるぞとみんなが思うのでそういうゲームにしたいです」

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