【中国】航空3社、23年旅客数が2倍以上記録[運輸]

中国航空大手3社の2023年の運航実績が16日までに出そろい、3社の旅客数はいずれも前年から2倍以上に増えた。新型コロナウイルス対策の終了が航空需要の急回復につながった。

各社の旅客数(延べ人数、以下同)は、中国南方航空が前年比2.3倍の1億4,220万人、中国国際航空が2.7倍の1億2,847万人、中国東方航空が2.7倍の1億1,563万人だった。旅客数の9割以上を占める主力の国内線は3社とも2倍以上を記録。国際線はいずれも10倍以上で、東方航空は20倍を超えた。入境後の隔離撤廃などの恩恵を受けた。

新型コロナの影響がない19年実績と比べると、国際航空は11.7%増加したが、南方航空は6.2%減、東方航空は11.2%減となった。国際線の回復の遅れが足を引っ張った。国内線は南方航空と国際航空がともに19年を上回った。

座席稼働率は前年から7.1~10.7ポイント上がって73.3~78.09%。貨物輸送量は、南方航空が19.5%増の158万4,920トン、国際航空が18.0%増の108万8,901トン、東方航空が29.1%増の84万2,230トンだった。貨物積載率は6.1~9.9ポイント下落の31.3~49.4%。

23年12月末時点の保有機材(リース含む)は、南方航空が908機、国際航空が905機、東方航空が782機の計2,595機。

■中堅も伸び

中堅航空会社も伸びを示し、このうち春秋航空は23年の旅客数が77.4%増の2,413万2,990人、上海吉祥航空は2.4倍の2,463万9,140人だった。

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