地方移住に「地域おこし協力隊」という選択肢も! 地域に入りやすい、関係を築きやすい…制度のメリットは?

東京・八重洲の移住・交流情報ガーデンにてサポートデスクメンバーの皆さんと。(左手前から2番目が吉村佑太さん)

本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの生放送ラジオ番組「Skyrocket Company」(毎週月曜~木曜17;00~20:00)。1月11日(木)放送のコーナー「スカロケ移住推進部」では、地域とのつながりかたを提案する雑誌「TURNS(ターンズ)」プロデューサーの堀口正裕さんをゲストに迎えて、「地域おこし協力隊制度」を紹介。さらにこの日は、地域おこし協力隊 サポートデスクの専門相談員・吉村佑太さんに生電話をつなぎ、「地域おこし協力隊」の活動などを伺いました。
(※この日の放送は、浜崎秘書の代演パーソナリティとして、タレント・いとうあさこが出演しました)

(左から時計回りに)「TURNS」プロデューサーの堀口正裕さん、パーソナリティのマンボウやしろ、いとうあさこ

◆地域おこし協力隊、全国で6,447名の隊員が活躍中!

「地域おこし協力隊」は、平成21年度(2009年)からスタートした制度です。都市地域から過疎地域などの条件不利地域に住民票を異動して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこし支援、農林水産業への従事、住民支援などの“地域協力活動”をおこないながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。

隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年~3年となっています。ちなみに、令和4年度(2022年)の地域おこし協力隊の隊員数は、前年度から432名増の6,447人。政府は、令和8年度(2026年)までに隊員数を10,000人に増やすという目標を掲げています。

そんな地域おこし協力隊の活動に着目するべく、今回は、鹿児島県日置市(ひおきし)の地域おこし協力隊出身で、現在は自身の事業と並行して地域おこし協力隊サポートデスク専門相談員をつとめる吉村さんに話を伺いました。

地域おこし協力隊サポートデスク専門相談員・吉村佑太さん

地域おこし協力隊として着任した日置市の美山(みやま)地区に拠点を構えた吉村さん。協力隊の任期終了後の現在は、個人の仕事として豆乳を使った焼きドーナツとコーヒーのお店を夫婦で営んでいます。

ほかにも、地域に関わるさまざまな仕事に携わっており「地域外に出ることが多くて、今は鹿児島県内の地域おこし協力隊とそのOB・OG、行政の職員さんをサポートするような仕事もおこなっており、相談に乗ったり研修をしたりしています」と説明。

協力隊卒業後は、専門相談員としてサポートする側となった吉村さん。

「全国の協力隊の相談を、サポートデスクという立場でお受けしています。協力隊の業務も多様性というか、幅広い活動にまで広がっています」と現在の状況を説明。

サポートデスクで全国の協力隊の相談を受ける吉村さん

続けて「今だと、コミュニティ活動が一番多いです。単にコミュニティ活動といっても、地域の健康づくりや行事に参加するだけでなく、拠点を作ったり、カフェを運営したり、いろいろな活動があります。そうしたなかで、イベントを実施して人を集めたり、場作りや企画運営、情報発信などを組み合わせたような働き方をする協力隊が、全国のなかでは増えてきている感じがします」と実感を語ります。

ここで堀口さんから「協力隊が地域に入ることで、その地域はどんなふうに変わっていくのでしょうか? また、協力隊をされている方ご自身は、どんな成長を遂げていくのでしょうか?」との質問が。

吉村さんは「地域おこし協力隊が変えるというよりは、地域側の住民自身が変わっていかなければならないようなものだと思っています。(隊員として着任先の地域に)1人入ったからといって大きく変わるわけではありませんが、協力隊が入ることがきっかけとなって、地域側が外の人材を受け入れる環境ができたり、隊員と新しい挑戦をするようになっていきます。そういった1歩を踏み出すことが、“地域が(少しずつ)変わってきている”と言われている途中というか、そういう機運になっているのかなと感じています」と答えます。

最後に、今回の放送を聴いて、地域おこし協力隊に興味を持った方や、定住するための1つの選択肢として、地域おこし協力隊の存在を初めて知った方に向けてメッセージを送りました。

「やはり現地に行かれて、ご自身の足でいろいろな地域を見ていただきたいと思います。インターンやお試しで体験できる制度もありますので、実際に確かめていただきながら地域を巡っていただくのが良いのではないかと思います」とアドバイスしていました。

「第7回地域おこし協力隊全国サミット」が2月4日(日)に、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催されます(※サミットエリアの模様はオンラインでも視聴可能)。

全国から地域おこし協力隊員や自治体の職員、一般の方が参加して、地域おこし協力隊のOB・OG、有識者による講演や、パネルセッションがおこなわれるなど、地域おこし協力隊について「理解を深めよう!」という内容になっています。

地域での暮らしを考えている方や、地方移住を考えている方の選択肢の1つとして「地域おこし協力隊」を考えるきっかけとなるようなイベントとなっています。

同イベント内のパネルセッションにも参加予定の堀口さんは、「地域おこし協力隊の制度は、個人でいきなり移住するのとは異なり、自治体の“委嘱”という形をとるので、要は“お墨付き”をもらって入っていけるので、コミュニティとの関係性づくりとしても、地域に非常に入りやすい制度になっています。そのようなメリットもあるので、移住を考えている方にとって、地域おこし協力隊は選択肢の1つとしてすごくいい制度だと思います」と話していました。

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1月11日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年1月19日(金) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月曜~木曜17:00~20:00
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保(いとうあさこ?)
番組サイト:https://www.tfm.co.jp/sky/

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