富山県内宿泊施設キャンセル2万人超、損失額は2億9643万円 能登半島地震

記者会見で能登半島地震の被害状況を説明する新田知事=県庁

 能登半島地震の影響で、富山県内の宿泊施設のキャンセルが10日時点で2万1372人分となっていることが県のまとめで分かった。損失額は2億9643万円で、氷見市だけで9019万円に上る。新田八朗知事が16日の定例記者会見で説明した。

 全国旅行支援に参加した284施設を対象に調査し、12日までに127施設から回答を得た。キャンセル数は富山市(回答施設32)が7605人で最も多かった。被害が大きかった氷見市(同22)は4804人、高岡市(同10)は2598人。宇奈月温泉がある黒部市(同10)は2393人だった。損失額は氷見市が最も多く、富山市の6631万円、黒部市の4347万円、高岡市の3946万円と続いた。 会見で知事は「大変な時だからこそ、宿泊施設を利用することが富山県の応援につながる。どうか観光で活用していただきたい」と呼びかけた。

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