大谷グラブと一緒にバットとボールも届く 南砺の小学校に匿名地域住民から

大谷選手からのグラブや地域住民から贈られたバットとボールを手にする児童代表

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が寄付したグラブが16日、富山県南砺市内の小学校と義務教育学校計9校全てに届けられた。地域住民から匿名で木製バットと軟式野球用のボールの寄贈もあり、児童は憧れの選手と地元からの「二重のプレゼント」に大喜びした。

 各校には大谷選手のサインがプリントされたグラブ三つに加え、バット1本とボール12個が市教委を通じて届けられた。バットは黒い木製。大谷選手のメッセージ「野球しようぜ!」がバットにも金色の文字で入っている。福光地域が木製バットの一大生産地であり、グラブだけでは野球ができないと、住民から寄贈の申し出が市にあったという。

 福光中部小学校で贈呈式があり、全校児童311人のほか、プロ野球北海道日本ハムファイターズ南砺後援会長の田中幹夫市長らも参加した。市長は日本ハム時代に大谷選手が実際に着用したサイン入りユニホーム姿で、学童野球の福光JBCに所属する6年の山本創(はじめ)君、吉田東輝君、渡辺大介君にグラブとバット、ボールを手渡した。

 児童を代表して山本君が「グラブが届いてとてもうれしい。野球に興味を持ってくれる仲間が増えて、交流ができたらいい。大谷選手、地域の皆さんに感謝したい」とお礼の言葉を述べた。同じく福光JBC所属で6年の岩村遥大君と吉崎晴生君がキャッチボールや素振りを披露した。

大谷選手のユニホームを着用した田中市長(右)からグラブ、バット、ボールを受け取った児童
南砺市内の小学校と義務教育学校に贈られた大谷選手のグラブと、地域の方が寄贈した木製バットと軟式ボール

© 株式会社北日本新聞社