耐震化率 宮崎県84% 高齢世帯多く改修進まず 全国平均下回る

 近い将来に起きるとされる南海トラフ巨大地震に備え、県内では、住宅の耐震化が課題となっている。本県の耐震化率は2020年度末時点で84%と推計され、全国平均87%(18年)を下回る。背景には木造住宅や高齢世帯の多さがあるとみられる。1日に発生した能登半島地震では木造住宅の倒壊が相次ぎ、住人が生き埋めとなる事例が多発した。倒壊家屋は緊急車両の通行を阻む恐れもあり、専門家は「耐震は地震対策の1丁目1番地」と対策を呼びかける。

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