丸っぽい頭に赤いくちばし特徴 迷鳥アカハシハジロ、名護市で観察 沖縄県内への飛来はまれ

池を泳ぐ、丸っぽい頭に赤いくちばしの迷鳥アカハシハジロ=14日、名護市のネオパークオキナワ

 【名護】沖縄県内に飛来するのは珍しい迷鳥、アカハシハジロ(カモ科)が名護市のネオパークオキナワの園内にある「つりぼりエリア」の池に飛来しているのが14日、観察された。くちばしを水に突っ込み、餌の水草を食べていた。

 屋我地鳥獣保護管理員の渡久地豊さんによると、昨年12月下旬に同池に飛来した。宮古島や那覇市の漫湖公園で確認されたことがあるが、本島北部に飛来したのは初めてとみられる。

 アカハシハジロは全長55センチで、頭部はオレンジ、くちばしは赤色。中央アジアからヨーロッパが繁殖地で、2月には繁殖地へ戻るという。

 名護市内から釣りを楽しみに来ていた比嘉健太さん(34)は「非常に珍しい鳥を見て、今年はラッキーな年になりそう」と笑顔で話していた。(玉城学通信員)

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