AV新法違反疑い男逮捕 長崎県内初摘発、出演契約書を不交付

 アダルトビデオ(AV)の出演女性に契約書を交付しなかったなどとして、長崎県警生活環境課などは16日、AV出演被害防止・救済法違反の疑いで、名古屋市中区大須2丁目、会社役員を逮捕した。2022年6月の同法施行後、同容疑での逮捕は長崎県内で初めて。
 逮捕容疑は昨年4月26日~6月9日、数回にわたり、AVに出演した県内の当時20代女性2人に対し、撮影内容の説明書や契約書などを交付しなかった疑い。長崎県警は認否を明らかにしていない。
 長崎県警によると、容疑者が役員を務める会社の事業内容は動画の企画制作や販売など。女性2人はインターネット広告を見て応募した。昨年6月中旬、「AVを撮影されたが契約書をもらっていない」などと県警に相談し発覚した。2人の動画について、長崎県警は「現時点で(流通などは)確認されていない」としている。

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