集団暴行した不良グループ、また凶器を持って20人集結 縄張りで集まった男性9人発見され、2人がバイクで逃げる  2人は“コルク”かぶっていたので呼び戻され暴行、骨折など重傷 特定された不良8人逮捕、解体工ら16~18歳

凶器で集団暴行、容疑の男8人を逮捕

 埼玉県警少年課と深谷、秩父署の合同捜査班は16日までに、凶器準備集合と傷害の疑いで上里町など居住の16~18歳の解体工ら男8人を逮捕した。8人は県北部を中心に活動する非行少年グループの一員。

 逮捕容疑は共謀し、昨年4月8日午前0時14分~同1時10分ごろ、深谷市西田地内の路上に棒状の凶器を持って集合。10代男性2人=熊谷市、鴻巣市=に対して凶器で殴打し、殴る蹴るの暴行を加え、熊谷市の男性に頭部骨折など全治1カ月の重傷、鴻巣市の男性に全身打撲など全治1週間の傷害を負わせた疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 少年課によると、現場に被害者ら9人が集まっていたところ、犯行グループの数人が通りかかり、被害男性2人が2人乗りバイクで逃走。その際に、コルクキャップ型のヘルメットをかぶっていたことで現場に戻され暴行された。男性らと一緒にいた友人男性が「助けて。早く来て」と110番。暴行の際に犯行グループは約20人集まっていたが、関係者の供述などから8人の関与を特定した。男性2人が同ヘルメットを着け、自分たちが主張する縄張りに入ってきたことが動機とみられる。

 逮捕された男の一部は、昨年5月に秩父市内で男性8人に集団暴行した事件でも逮捕されており、同グループの逮捕者は延べ20人となった。

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