「無知と無関心が何より怖い」能登に思い寄せる遺族ら 阪神・淡路大震災29年、北淡震災記念公園で追悼行事

犠牲者を悼み灯籠を流す参列者=17日午前5時31分、淡路市小倉の北淡震災記念公園(撮影・内田世紀)

 震災で63人(島外で亡くなった1人を含む)が犠牲になった淡路島。震源の野島断層を保存する兵庫県淡路市小倉の北淡震災記念公園では追悼行事が開かれ、遺族や地域住民らが地震発生時刻に黙とうをささげた。

 参列した約150人は犠牲者と同じ数の竹灯籠を水面に浮かべ、合唱の歌声を響かせた。同公園の米山正幸総支配人(57)は「能登半島地震で、大切な人や古里を奪われた29年前を思い返した。無知と無関心が何よりも怖い。1月17日は過去と向き合い、未来に目を向ける日にしたい」と誓った。(中村有沙)

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