ブルージェイズがジャリエル・ロドリゲスの獲得を楽観視 米報道

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ブルージェイズはキューバ人右腕のジャリエル・ロドリゲスを獲得できると楽観視しているようだ。ローゼンタール記者は入国管理の手続きの問題で正式契約に至らなかったことを伝えており、その問題がいつ解決されるのかは不明だが、ロドリゲスのブルージェイズ入団はほぼ確実になっているとみられる。ロドリゲス争奪戦については先月、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のエンリケ・ロハス記者が「ブルージェイズが一歩リード」と報じていた。

3月に27歳の誕生日を迎えるロドリゲスは、母国キューバでプロ野球選手としてのキャリアをスタートし、2020年からは日本球界でプレー。2022年には56試合に登板して6勝2敗、39ホールド、防御率1.15という素晴らしい成績を残し、最優秀中継ぎ投手のタイトルを手にしたが、昨年3月のワールド・ベースボール・クラシックにキューバ代表として出場したあと、亡命して日本に戻らず、昨年11月にはMLB機構から正式にFA選手として認定されていた。

多くのチームから関心が寄せられ、複数のチームが先発投手としての獲得を検討。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はロドリゲスの契約規模を4年3200万ドルと予想していたが、これはレイナルド・ロペス(ブレーブス)の3年3000万ドルやジョーダン・ヒックス(ジャイアンツ)の4年4400万ドルに近い規模の契約であり、「先発として成功できる可能性を秘めるリリーフ投手」としては妥当な金額と言えるだろう。先発で通用しなかった場合にはリリーフに回せるため、リスクが低い点も魅力となっている。

ブルージェイズはケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオス、クリス・バシット、菊池雄星で先発5枠中4枠が固まっており、ロドリゲスがブルージェイズに入団した場合は、アレック・マノアらと5番手の座を争うことになる。菊池が今季終了後にFAとなるため、ブルージェイズは昨季大不振だったマノアが復活したとしても、来季以降はロドリゲスを先発要員として起用できる。ブルペンも決して盤石の陣容ではなく、状況に応じてリリーフに回すこともできるロドリゲスはチーム状況にフィットする存在と言えそうだ。

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