2024年版「住みたい田舎ランキング」近畿エリア 兵庫の養父、朝来、豊岡が1~3位独占 香美、新温泉も全国上位

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 出版社「宝島社」による2024年版の「住みたい田舎ベストランキング」で、兵庫県養父、朝来、豊岡市が近畿エリアの総合部門で1~3位を占めた。香美、新温泉町も人口別(1万人以上の町)の部で全国の11位と26位となっている。(小日向務)

 同社は毎年初めにランキングを発表。24年版は、月刊誌「田舎暮らしの本」の2月号に掲載している。今回で12回目。

 ランキングは、自治体を人口別で8グループに分類した上で、年齢や属性別に若者・単身者、子育て世代、シニアと、総合の4部門で実施した。同社が全国の市町村アンケートを行い、4部門の移住者数や各部門に関連する計278項目に587市町村が回答、同社が点数化して順位を付けている。人口に関わらず、近畿など全国12のエリア別での順位も付けた。

 全国ランキングでは「人口1万人以上の町」のグループで、総合部門は香美が11位、新温泉が26位。「人口3万人未満の市」では、養父が4位、朝来が5位だった。豊岡は「人口5万~10万人の市」で、13位に入った。

 一方、近畿エリアでは、総合部門で1~3位を但馬の3市が占め、若者・単身者部門でも3位までを独占。3市は他部門でも大半で10位以内に入った。

 さらに、ユニークな取り組みの全国ランキングでは豊岡市が「地域おこし協力隊」の人数や、空き家バンクの登録件数などで上位に入った。養父市は林業就業に関する相談会などの開催件数で、朝来市は現地案内数で十傑に名を連ねた。

 総合部門がなかった22年を挟んで、近畿エリアの総合部門で5回連続1位となっている養父市の担当者は「国家戦略特区を利用した農業などの取り組みで知名度が上がっていることに加え、手厚い住宅購入や改修の助成、子育て支援などが評価されている」とし、「今後もニーズに合わせて移住、定住を促す新たな支援制度を用意し、近畿で1位の座を維持したい」と話していた。

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