きょう（水）午後は東日本を中心に晴れて、北陸も晴れ間が多くなりそうだ。ただ、今夜以降は西から前線が近づくため、日本海側で次第に雨が降り出す見込み。あす18日（木）にかけて雨の範囲が広がるため、北陸は土砂災害に注意が必要となる。

天気下り坂

　けさは各地で冷え込みが強まり、富山、石川、福井では今季一番の寒さとなった地点が多かった。午後は各地で平年の気温を上回り、寒さはいったん和らぐ見込み。ただ、昼過ぎからは西日本の日本海側から雲が広がり、天気が下り坂に向かいそうだ。

　夕方以降は九州北部で、今夜遅くには山陰や北陸も雨の降り出す所があり、あす（木）は西日本の太平洋側や東海でも傘が必要になりそうだ。北陸は地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨でも土砂災害の発生するおそれがある。また、積雪が多くなっている地域は、なだれや落雪にも注意が必要だ。

　19日（金）は東・北日本の太平洋側で晴れ間があるが、西日本は雲が取れにくく、所々で雨が降るすっきりしない天気が続く見込み。ただ、西日本は気温が高めで、季節を先取りしたような空気感となりそうだ。北陸は雲が多めだが、極端な寒さではない見込み。

週末は雨や雪

　20日（土）朝の段階で、雨の範囲は西日本から東海、甲信まで広がり、西日本は本降りの雨の所もある見込み。日中は、降水域がさらに東へ広がるが、この時点で気温が低い東日本の内陸は、雪として降る地域があるので注意しておきたい。東京都心などは雨の可能性が高いものの、心底冷える一日なので服装に注意が必要となる。

　東日本は21日（日）午前にかけて、北日本は夜にかけても雨や雪の降る地域が多い見通し。北日本の太平洋側を中心に、風の強まるおそれがある。来週の前半は寒気の影響で全国的に気温が下がり、西日本でもかなり寒くなりそうだ。

（気象予報士・高橋和也）