【AJCC/前走ローテ】チャックネイトに“馬券内率57%”の光明 前走GI組は巻き返し必至

[過去10年]AJCCの前走ローテ

1月21日に中山競馬場で行われる第65回アメリカJCC(GII、芝2200m)のデータを紹介する。

今年は、秋華賞5着からの始動戦となるモリアーナ、重賞初挑戦となったアルゼンチン共和国杯で3着したチャックネイト、12月のチャレンジC2着と衰え知らずのボッケリーニや、昨夏1年ぶりの休養から上昇気配にあるマイネルウィルトスらベテラン勢も多数エントリー。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■前走GI組が“買い”

過去10年、勝利数では2勝の有馬記念組がトップとなるが、他の組も1勝ずつなので大差はない。連対数だと菊花賞組が最多の4回で連対率40.0%を記録する。しかし、今年は該当のローテ不在。

・有馬記念【2.0.0.10】
・菊花賞【1.3.0.6】
・中日新聞杯【1.1.3.3】
・金鯱賞【1.0.1.3】
・天皇賞秋【1.0.0.3】
・ステイヤーズS【1.0.0.9】
・天皇賞春【1.0.0.0】
・凱旋門賞【1.0.0.0】
・サンタクロースS【1.0.0.0】
・福島記念【0.2.0.3】
・チャレンジC【0.2.0.4】
・中山金杯【0.1.1.14】
・ディセンバーS【0.1.1.7】
・ジャパンC【0.0.2.3】
・迎春S【0.0.1.3】
・AR共和国杯【0.0.1.7】

そこで、前走GI組全体で見ると【5.3.2.27】勝率13.5%、単勝回収値は188をマーク。他クラスよりも圧倒的に勝利数、勝率が抜けている上に回収値も唯一プラス収支で180超なら狙う価値ありだ。今年はモリアーナショウナンバシットの4歳勢と、8歳馬のカラテが前走GI組。8歳馬は【0.0.1.20】なのでカラテは割り引き対象か。

モリアーナは秋華賞からの始動戦となるが、1986年以降、秋華賞からのローテーションで臨んだ明け4歳牝馬はいない。また、4歳牝馬の成績は【0.1.1.5】で好走馬は1988年のメジロフルマー(3着)と96年のダンスパートナー(2着)。2021年6着だったウインマリリンはダンスパートナー以来となる4歳牝馬の参戦で、そもそもサンプル数が少ない。とは言え、馬券外の5頭は「人気≦着順」の成績となっており、信用しきれない側面はある。ジャパンC組も【0.0.2.3】と勝ち切れていないものの、前走が2桁人気でも2桁着順でも巻き返しており、馬券外の3頭もすべて掲示板内。複勝回収値も116なので、“買い”はショウナンバシットの方だ。

■高齢馬の好走条件に該当するのは?

他に注目はチャレンジC組。前走の着順・人気不問で【0.2.0.4】連対率33.3%をマークする。ボッケリーニはチャレンジCを2着した明け8歳馬。

本レースは明け7歳以上の高齢馬が不振傾向にあり、【1.3.1.49】複勝率9.3%の成績。しかし、このうち「前走重賞2着以内かつ中29週以内」なら【1.2.0.3】、「前走ハンデ戦で2桁着順→今回斤量減または増減なし」なら【0.1.1.3】と狙いが立つ。直近の重賞で2着と衰えていない高齢馬や、ハンデ戦から斤量が増えなかった高齢馬であれば好走のチャンスがある。

またステイヤーズSアルゼンチン共和国杯といったGII組【2.0.2.22】のうち、前走3着以内馬は【2.0.2.3】勝率28.6%、複勝率57.1%、単勝回収値268、複勝回収値187と優秀な成績を収める。ステイヤーズS3着のマイネルウィルトスは、2走前のアルゼンチン共和国杯でチャックネイトに先着しているものの、8歳馬で上述の「高齢馬の好走条件」にはギリギリ該当せず。軸候補はアルゼンチン共和国杯3着から逆転を狙うチャックネイトとなりそうだ。

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(SPREAD編集部)

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