光る一句は?「新春ハゲ川柳大会」 ツル多はげます会(青森・鶴田町)

はげにまつわる自作の川柳を詠んで披露し合う出席者

 頭髪の少ない人たちが世の中を明るくしようと活動している青森県鶴田町のツル多はげます会(須郷貞次郎会長)は12日夜、同町のつがる富士見荘で「新春ハゲ川柳大会」を開いた。会員たちが、頭をひねって考え抜いたはげにまつわる句を披露。「にっこりと 言葉はいらぬ ハゲ同士」など3句を秀逸作品に選んだ。

 同会会員で、小比内(さんぴない)川柳愛好会会長を務める髙森一勝さん(82)=弘前市=によると、ハゲ川柳は字余りがなく思わず笑ってしまうユニークな句がより良いとされる。

 今年は会員の木村次郎衆院議員ら7人が出席。出席者は「ふさふさを 憧れるのを やめましょう」など、事前に会員から寄せられた50以上の句を一つずつ読み上げ、「これはうまい」「川柳って難しい」などと言いながら真剣な表情で審査していた。秀逸作品はほかに「温暖化 森林火災で 山はハゲ」「我が家では 禿(はげ)の遺伝子 無いはずが」が選ばれた。

 大会後は全員でお膳を味わい、にぎやかに親睦を深めた。須郷会長は「川柳大会は今回が11回目。今年も盛り上がった。『吸盤綱引き』はよくマスコミに取り上げられるが、川柳大会のような文化的な活動をしていることも多くの人に知ってほしい」と話した。

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