全国都道府県対抗男子駅伝 広島で21日号砲 5年ぶり入賞に照準 林田、花尾、川原軸に勝負

元日の全日本実業団対抗駅伝で三菱重工の5位入賞に貢献した林田=群馬県伊勢崎市役所前

 第29回全国都道府県対抗男子駅伝大会は21日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で行われる。中学生から一般までの選手で編成した47チームが出場。昨年15位の長崎は2019年の5位以来、5年ぶりの入賞を目指している。
 三菱重工の林田を3区(8.5キロ)、駒大の花尾を最終7区(13キロ)に起用予定。桜が原中の同級生が再び同じチームで走る。林田は昨年11月の東アジアハーフマラソンで日の丸を背負い、花尾も駅伝で大学日本一の実績を残してきた。ジュニア時代から長崎をけん引してきた22歳の2人が、古里のたすきに力を与える。
 高校生エースの川原は昨年、1区(7キロ)で3位発進して注目を集めた。昨秋は5000メートルで13分台をマーク。今春から順大に進む県高校記録保持者は「スピードは通用する。最初から突っ込んで、勝負にもこだわりたい」と初の全国区間賞を狙っている。
 高校生最長区間の5区(8.5キロ)は、順当ならば牟田を配置か。昨年末の全国高校駅伝1区で29位に終わった悔しさを晴らしたい。古賀、島居は直前合宿で非公認ながら5000メートル14分台前半をマーク。上り調子で本番を迎える。 3キロ区間の中学生は昨年12月の全国中学駅伝で区間賞を獲得した百田を筆頭に粒ぞろい。昨年も出場している俵は、昨年11月の県中学駅伝で2位に終わった悔しさを胸に「自分がいい走りをできずに全国切符を逃したので、ここでリベンジしてチームに貢献したい」と意気込んでいる。

5年ぶりの入賞を目指す長崎の選手たち=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 1区川原、2区百田、3区林田の前半で可能な限り前に出て、最後まで上位でリレーしたい。入江監督は「林田、花尾の正月にお茶の間を沸かせた若手エースだけでなく、1区の川原も自信を持って送り出せる。必ず入賞してくる」と力走を誓う。

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