青森県と服飾雑貨販売大手ビームス(本社東京)は16日、県内事業者と共同開発した35品目を県庁でお披露目した。24日から2月20日まで、新宿のビームスジャパン店内特設コーナーと公式オンラインショップでテスト販売する。
地域資源を活用した商品開発と販路拡大を図る県の事業で、今回が4回目。本年度は県内5事業者が参加し、同社のバイヤーの助言を受けながら工芸品や食品などの開発、既存商品のブラッシュアップに取り組んだ。
弘前市の木工製作加工「K2 Factory」は、レーザー加工機を使った津軽塗のパズルとキーホルダーを製作。キーホルダーは外国人の興味を引きそうな家紋と漢字をモチーフにした。代表の長内伴樹さんは「今までにはない形で津軽塗に触れ合える商品になった」と自信をのぞかせた。
このほか、青森市の「Indigo Planning」「山神」、五所川原市の「KOMORU」、弘前市の「みらいファーム・ラボ小栗山農園」が、ホタテの貝殻やリンゴの搾りかすなどを活用した新商品を紹介した。
ビームスの鈴木修司クリエイティブディレクターは「当社の客層である、感度の高い消費者がターゲットになるということもあり、非常に完成度の高い商品を開発することができた」と話した。