デュア・リパ、ガザ地区での“人道的停戦”の必要性を訴える

昨年秋にイスラエルとハマスの戦争がエスカレートして以来、デュア・リパは積極的に政治発言を続けており、米ローリング・ストーン誌の新しいカバー・ストーリーでも自身のスタンスについて述べている。

このインタビューでデュアは、「私の存在(そのもの)がある種政治的で、両親が戦争から逃れてきたから私はロンドンに住んでいたのです」と、彼女はアルバニア人の両親について説明し、「故郷を離れなければならない人々に同情します。コソボにいた経験から、戦争が何をもたらすかを理解しています、誰だって自分の故郷を去りたいわけではありません。自分を守るため、家族を助けるため、周りの人々の世話をするためなど、より良い生活のためにそうするのです。ですから、私はそれを身近に感じているのです」と語った。

そして、「避難民に対する私の感情はとてもリアルで生々しく、この話題はあまりにも賛否両論があるので話すのが難しいです」と続けた。

イスラエルとパレスチナの対立は、2023年10月7日にキブツ・レイムで開催された【スーパーノヴァ・ミュージック・フェスティバル】に対するハマス過激派によるテロ攻撃の後にエスカレートした。ガザ地区に住む200万人以上のパレスチナ人を支配するテロ組織の過激派による空と陸からの攻撃により、ユダヤ教の祝日シムハット・トーラーを祝うEDMフェス【パラレロ・ウニヴェルソ・スーパーノヴァ・スコット・ギャザリング】で260人以上の参加者を殺害され、さらに多くの参加者が誘拐された。その後、2024年1月8日現在までに、イスラエル軍による報復攻撃によりガザ地区の一般市民を含む死者が2万2,835人に上ったとされる。

昨年10月に、デュアは他の多くの有名人とともに、ジョー・バイデン米大統領にガザでの停戦を求める公開書簡に署名した。ローリング・ストーンのインタビューで彼女は、「今、私たちが見なければならないのは、ガザでどれだけの人命が失われたか、そして罪のない市民や、失われつつある命のことです。今起きている人道的危機、人道的停戦の必要性について、身を挺して発言する世界の指導者が少なすぎるのです」と語っている。

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